過去ログ - 人狼「とある狐の物語」
1- 20
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 22:52:38.96 ID:VUF0yUpA0

あの頃のおれは、食い物の礼ってわけじゃないが、おれなりに何か返そうとしていた。

体を触られるのは気持ちいいばかりじゃなかったが、多少痛くても我慢した。
(人間のガキどもはおれのしっぽが大好きでよく取り合いになっていたものだ)
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 22:59:19.29 ID:VUF0yUpA0

狼が家畜を襲おうとすれば、ガキだったおれは番犬のように遠吠えして知らせてやった。

あのときには狼はまだ8匹もいたが、おれの知らせで待ち構えていた狩人によって
そのうち3匹が仕留められた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 23:01:30.71 ID:VUF0yUpA0

足が竦んで動けないおれを余裕の笑みで眺めながら、ジリジリと、
油断も隙もなく囲みを縮めてくる狼。

まさに絶対絶滅。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 23:19:43.39 ID:VUF0yUpA0

痛いような、痒いような、気持ち悪いような、笑ってるのに泣いてるような、
おかしな気分になった、という「記憶」はある。

だが今のおれにはその時の感情はもう思い出せない。
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/27(金) 23:25:40.12 ID:VUF0yUpA0

今日はここまで
携帯で打ったら変な変換されてました

×絶体絶滅 → ○絶体絶命


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/28(土) 00:51:19.77 ID:9e2s2rd9o

待ってる


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/28(土) 07:28:41.48 ID:KPBJriFTo
乙でした


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/28(土) 16:21:09.27 ID:uwnjQEu20
なんか面白そう


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:19:34.71 ID:hDad05Pp0

読んでくれた方ありがとう
続きです


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:21:11.09 ID:hDad05Pp0

それからおれはもっと頻繁に村に行くようになった。

飼い狐といっても良かったかもしれない、あの頃のおれは。
どのみち同種の仲間がいるわけでもなかったおれにすれば悪くなかった。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2013/09/28(土) 21:27:17.41 ID:hDad05Pp0

次の冬、激しい雪と風が吹きすさんだあの日、狼はついに動いた。
やつらの計画遂行は、すなわち俺と人間との奇妙な蜜月の終わりを意味した。

激しく吹き付ける雪が狼の黒い体躯を白く覆い、
以下略



39Res/23.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice