過去ログ - 『「雨だ……」』
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448: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:21:14.07 ID:47+h4pm/0
学者「さてと天気は良好、体調も悪くない。てっきり夜の寒さで体力が低下すると思っていたがはて何故だろう?」

竜『…くれぐれもここのことは漏らすなよ、でなければ人間共とてただでは済まさんぞ』

学者「心配するな私は約束は守る女だ。信じろ」
以下略



449: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:21:54.30 ID:47+h4pm/0
竜『ふん、やっと去ったか。まったく災難であった…』

竜『……この胸に広がる空虚感は一体なんなのだろうか。訊ねておくべきだったか』

竜『……くそっ、これだから人間と関わると碌なことがないのだ』
以下略



450: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:23:19.49 ID:47+h4pm/0
―1週間後―

学者「失礼する!」バーン!

竜『……我は幻覚を見ているのだろうか』
以下略



451: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:24:28.02 ID:47+h4pm/0
学者「見ろ、これが今日の獲物だ!」

竜『猪か。よく獲れたな』

学者「2頭獲ったはいいが一方はサイズが大きすぎて私のような可憐な乙女が全て持ち帰るには重過ぎる」
以下略



452: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:25:19.91 ID:47+h4pm/0
学者「というわけで貴様これを受け取れ、代わりに1泊させてくれ」

竜『いらん。故に帰れ』

学者「遠慮するな、焼いて食うと旨いぞ?」
以下略



453: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:27:02.30 ID:47+h4pm/0
学者「おお! 意外にも私の力作が残っているではないか、既に撤去されているとばかり予想していたが」

竜『片付けるのが面倒だっただけだ。他意はない』

学者「うーむ、この寝転ぶと自然と一体化したかのような感覚がたまらないな。枯れ草が付くのが難点だが」ワサワサ
以下略



454: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:28:56.14 ID:47+h4pm/0
学者「さて、私は腹が空いた。然るに貴様も食事にしろ」

竜『何故我が人間に合わせなければならない』

学者「食事は誰かと共にすると旨さが倍増するのだ。故に付き合え」
以下略



455: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:30:37.29 ID:47+h4pm/0
学者「これを見ろ」ドサドサ

竜『なんだ? 書物か?』

学者「これを読み一般常識を少しは学べ。貴様はあまりに常識に疎すぎる」
以下略



456: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:32:47.36 ID:47+h4pm/0
竜『…………』ペラリ

学者「どうだ? どこかわからない所はあるか?」

竜『話しかけるな、気が散る』
以下略



457: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:35:24.24 ID:47+h4pm/0
学者「ううっ寒い! 貴様場所を交換しろ、その巨体なら良い風避けになるだろう」

竜『だが我が寒くなるではないか』

学者「か弱き淑女が震える姿を男子たるもの見逃せないだろう? 我慢しろ」
以下略



458: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/01/19(日) 22:37:27.35 ID:47+h4pm/0
竜『気が付くと我は初め地面を這い蹲っていた』

学者「ふむ、その頃は四肢が発達していなかったのか?」

竜『そもそも四肢などなかった。我は身を捻りながらでしか動けなかった』
以下略



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