過去ログ - 一夏「祈るがいい」
1- 20
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/29(火) 22:27:39.05 ID:vSPwT0kD0




Happy Halloween Trick or Treat
以下略



86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/30(水) 17:26:08.76 ID:rLSUpc9+o
SS見せてくれなきゃイタズラするぞ


87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/11/05(火) 09:36:11.95 ID:qqidmjb10
わたしまつわ


88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 22:50:06.20 ID:GkrSYZZD0




Session#2
以下略



89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 22:55:36.01 ID:GkrSYZZD0
カタパルトから勢いよく射出されたヴィンセントが舞い上がる。空高く上がった漆黒の機体が、最高点に達して自由落下を始める。そのまま重力に逆らうことなどなく落下していき、加速する。そして、地表に激突するほんの少し手前で体をひらりと反転させ、スラスターを吹かして見事に着地した。

「なかなかの登場の仕方ですわ、やはりあなたはマリオネットのようですわね」

一夏は、視線をゆっくりと地面から空へと移した。その先のセシリアは、アリーナの地表より上で滞空しながら大袈裟な拍手をして言った。
以下略



90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 22:59:26.65 ID:GkrSYZZD0

「さて、お手並み拝見といこう」

イスに深々と座り込んだ千冬は、右手にはさっき淹れた熱々のコーヒーを持って、足を交差させて頬杖をついた。その姿は、まさに高みの見物と言える。
彼女の視線の先、モニターを眺めるその表情に、不安の色らしきものは一切伺えない。むしろ逆に、分かりやすい程に余裕が伺える。
以下略



91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 23:02:00.59 ID:GkrSYZZD0

「でも、逃げずに来た事だけは褒めて差し上げますわ」

セシリアは鼻を鳴らし、踏ん反り返る。

以下略



92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 23:04:28.83 ID:GkrSYZZD0
一夏は、全く何の反応も見せていなかった。先程、自分の真横をレーザーが通り過ぎた時も微動だにせず、表情を変えず、眉の一つでさえ動かさなかった。それは、今自分が銃を突き付けられている事など、まるで実感がないようだった。
それがセシリアには、こちらのする事が全て見通されていたように思えた。
侮られている、ようやく代表候補生にまで登り詰めた自分が。その事が腹立たしく、軽く舌打ちをした。そして、今度は狙いを相手へと向け、しっかりと銃口を構え、スコープを覗き込み、ゆっくりとトリガーに指を掛けた。

「そう、でしたら………これはどうです!」
以下略



93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 23:07:40.87 ID:GkrSYZZD0
形勢は逆転した。命令を受けた四機のビットたちが、多角的な直線機動を描いて一夏の四方を取り囲む。 この時一夏は、まだマガジンを交換し終えていなかった。

「協奏曲(コンチェルト)!」

セシリアの指示により、各ビットに組み込まれた小型端末が作動した。これにより連射性能を高め、それに伴うレーザー出力の調整が行われ、敵を囲むフォーメーション機動がより正確に使えるよう補助機能になった。
以下略



94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/11/10(日) 23:11:11.95 ID:GkrSYZZD0
セシリアは、倒れた一夏の状態を確認するために高度を落とした。そして、ライフルを構えながら、少しずつ、一夏の様子を注視ながら接近する。今倒れている一夏の右手に銃はない、さっきの攻撃の衝撃で右手を離れていた。それでも、警戒は怠らない。もしもの時の為に、ビットをいつでも撃てるように展開している。そうまでしても、相手が戦闘不能に陥ったか否かを確認しなければならない。先ほどの一瞬で、この男が只者でない事が分かったからだ。
張り詰めた緊張感の中、セシリアはトリガーに指を掛け直し、小さく深呼吸をした。そして、一夏の眼前に銃口を突き付けた。
一夏の反応はない。前髪が目にかかっていて覚醒しているのか、気絶しているかどうか分からない。次はハイパーセンサーを使い様子を伺う。そして、知覚された普段なら分からないようなかすかな呼吸音を感知。そこにブレはなくただの呼吸をしているだけ。その事から、一夏が不意打ちを狙って倒れているのではなく、本当に倒れている事が分かった。

「協奏曲だけで閉幕(フィナーレ)とは……意外とあっけないものでしたわね」
以下略



199Res/216.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice