過去ログ - カカシ「春野サクラ……!」
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22: ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2013/10/14(月) 20:29:34.75 ID:ZqZKzP3U0
謝れば良かっただけなのだ。

少し生意気な子供にやり直しのチャンスを貰ったと思えば、それで良かった。

ただそれだけの事だった筈なのに、俺は本当に馬鹿だった。

「……どうして俺が謝るのよ。理由は?」

「いっつも遅刻してきている事に対してです。あの落書きは私だけが悪い訳じゃありません」

「お前はそれが言いたかっただけなんでしょ。謝る気なんて最初から無かったんだな」

「私も悪いとは思ってます。でも、先生だって悪いんだと思います」

「悪いのはサクラちゃんまで巻き込んだ俺だってばよ!だから、これ以上喧嘩しないでくれよ……お願いだからさ……」

サスケの舌打ちにすら腹が立つ。

ナルトの無駄な仲裁も神経を逆撫でした。

俺は本当にどうかしてしまったらしい。

もう、歯止めはきかなかった。

「あのね……俺は、お前達の面倒なんかみなくてもいいのよ。俺一人の方が、よっぽど楽だしな」

「チームワークがどうのって、言ってませんでしたっけ?言うことコロコロ変えちゃって……」

「お前は別だよ、春野サクラ。お前が俺の部下だなんて、考えるだけで吐き気がするね」

「……落書きだけでそこまで言うんですか。呆れを通り越して凄いとまで感じますよ」

「カカシ先生……それはちょっと言い過ぎだと思うぞ」

「どうかな……。こいつは、俺の親父を自殺に追いやった奴の親族なんだよ」

「えっ!?ど、どういう事だってばよ?」

「何よ突然……。意味分かんないんだけど」

声を荒げておかしな事を口走らないよう、慎重に呪いの言葉を吐いていく。

サスケだけは表情を変えなかった。

「お前の父親、桃色の髪だろ」

「……そうですけど」

「桃色の髪に春野……年齢的にも多分間違いないだろうな。恐らく、お前の父親が俺の家を執拗に荒らし回ったんだ。何が面白かったのか、馬鹿笑いしながら家中に穴を開けていった。その結果、俺の親父は自殺したんだよ」

「お父さんはそんなことしません!」

「なら本人に聞いてみろ。ま、正直に答えるって保証は出来ないけどね」

「デタラメばっかり……。言い返せないからって嘘まで吐くなんてホント最低ですね!」

水面下で俺は腸が煮えくり返っていた。

長年の鬱積したものが、いつ腕を操り首を締め上げてもなんらおかしくはない。

なんとか寸でのところで押さえ込んではいたが、サクラに罪はないなんて綺麗事はすっかり消え去ってしまったようだ。


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