19: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/10/18(金) 00:16:36.50 ID:BTrtdNaVo
ちひろ、と呼ばれたその女性は、プロデューサーに向けて少し微笑みかけると、今度は僕のほうへ向けて微笑んでくる。
「初めまして、ようこそシンデレラガールズ・プロダクションへ、Pさん。私、プロデュース部門の専属事務員である、千川ちひろ、といいます」
『……初めまして、Pといいます』
千川さんは笑って、自己紹介をしてくる。僕は、それに対し簡素で形式的に自己紹介を返した。それから彼女は、少しばかり苦笑すると、
「話に聞いていた通りの方ですね」
と、僕を見ながら評論した。少しばかり僕は眉をひそめる。あの社長はこの女性に、僕のことをなんと伝えたのだろうか。他人の顔色を伺うことをしたことはないが、少しばかり気に障る。
「ああ、気を悪くしないでください、Pさん。悪くは言ってないですから。……あぁ、でももしかしたら悪いのかな? うぅん……」
どうも顔に出ていたのか、千川さんはまるでなだめるつもりがないような言葉を、なだめるように言った。むしろ、煽っている気さえする。
少しばかり、こんな人が事務員でいいのか、と危惧するも、僕の問題ではないし、気にすることは無いと、問題に対して無視することにした。
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