過去ログ - 魔導師「私、BLとやらに目覚めそうなの」
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22: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 00:52:34.79 ID:yajAYxjx0
まず、王宮内部の警備は元国王と女王を重点的に警備していた為、子供にはあまり向けられていなかった。そんな手薄な警備の中城を抜け出すなど9歳の少年には簡単なことだ。なので王子が兄である陛下と一緒によく街に遊びにくる事は国民の間では有名だった。

お二人は昔からとても仲の良い兄弟であり、街の人々も心優しいお妃様と歌姫様の加護を受けたお二人をとても可愛がってくれていた。まあ俺はその度にお二人を探す事になっていたのだが…



23: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 00:53:51.11 ID:yajAYxjx0
ちなみに王子の教育係として任命されたのは当時魔導師としていきなり王宮に訪ねてきたアイツだった。

何故かよくわからないが、歌姫様がアイツを気に入ってしまい、そこからの流れで王子の教育係として働く事となったらしい。


24: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 00:55:44.29 ID:yajAYxjx0
そして、お二人が無断で街に出かけている事を知った元国王はこれを利用しようと殺害計画を練っていたらしく、丁度王子が陛下と街で昼食をとっていた最中、陛下が片付をしていた時に不意を突かれ王子が拐われてしまった。

その時一番最初に異変に気づいたのは陛下だった。


25: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 01:02:06.14 ID:0yXZ+x1D0
陛下は王子が拐われる所を目撃していたらしく、反射的に追いかけてしまったらしい。
俺はそんな事を知らず、また遊び疲れてひょっこり出てくるだろうなどと考えていた。
しかしそんな俺に街の者がこう伝えてくれた。
「陛下が血相を変えて街の外へ走っていった」と


26: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 01:09:54.29 ID:0yXZ+x1D0
騎士団長「俺、あの時の行動をとても後悔してるんです。でも、でも…、あの時俺が王子を追いかけていなかったら、王子は今頃殺されてしまうかもっと辛い目にあっていたとも思えるんです。」

魔剣士「…。」

騎士団長「俺、あの時なんでも自分でできると思ってた。自分を過信し過ぎていた。だから、貴方にとても迷惑をかけてしまっていた。」
以下略



27: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 01:18:38.09 ID:ila9g83y0
誘拐犯は4人グループの男で、いずれも元国王から金を渡されていた。

王子を殺害する目的で雇われていたのに、途中で金になるからという理由で奴隷として売買する予定になったらしい。

その為、犯人グループが自分達の拠点に入ったのが幸いし、陛下が到着した時まだ王子は拘束されていただけで無事だった。
以下略



28: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 01:26:12.10 ID:ila9g83y0
そこでなんとか助けに入ったのが俺。

王子は泣いていたが陛下は物凄い勢いで抵抗していたので犯人グループもたじろいでいた。

犯人グループはいきなりドアをぶち破って入ってきた俺に驚いていたが、すぐ体制を立て直し俺に襲いかかってきた。
以下略



29: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 01:31:28.63 ID:ila9g83y0
流石の俺でも盗賊のスピードには追いつけなかった。

そんな絶体絶命のピンチに颯爽と現れたのがアイツ、魔術師だった。

今まであまり話した事はなかったのだが初めてアイツの魔法を見て驚いたのはよく覚えている。
以下略



30: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 01:42:47.98 ID:sCF+szNV0
魔剣士「お前…凄いな…」

魔導師「あら、ありがとうございます。魔剣士さんにお褒めの言葉を頂けるなんて光栄ですわ。」

魔剣士「たしか魔導師…だったよな? 上級死霊を呼び出すなんて普通の人間じゃできないのに…というより、死霊を呼び出す時は力を抑制する魔法陣を書かないと失敗する事が大半なのに呪文だけで呼び出すとは…」
以下略



31: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 02:15:39.34 ID:us/rbYQb0
魔剣士「いやーあの事件の後たしか陛下がずっと王子の事慰めてたのは覚えてますよ、いやぁ、ずっと王子の頭を撫でてあげてましたよね陛下。可愛いかった。」

騎士団長「お師匠様なんでそんな事まで覚えてるんですか…まあ、あの事件があったからこそ俺は今こうして騎士団長になれてる訳なんですが、どうも複雑ですね。」

魔剣士「それもいい体験だったと思いますよ、まあ終わり良ければすべて良しです…で、魔導師はいつまでそこに隠れてるつもりなんだ?」
以下略



32: ◆oCqu5I2Qtc[saga]
2013/10/18(金) 02:23:20.97 ID:fOzESqkZ0
魔剣士「なんでお前まだいるんだよ…」

魔導師「…貴方、」

魔剣士「なんだよいきなり怖い顔して…いやマジで怖いからどうしたの」
以下略



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