過去ログ - まほ「まほみほ大作戦だと?」 沙織「はい!」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 20:44:23.67 ID:6TWNYsC70
まほ「みほが公式試合で私が好きだと言ったらしいのだが・・・」

のハッピーエンドverにするつもりです。
流れがほとんどちがうので、↑のssを見た方は別の話として見てください。

見てない方は気にしないでください。





いつだったか、対戦した相手高の隊長に言われたことがある。


『あなたにとって、仲間や私たち対戦相手は、勝つための手段でしかないのね』


間違いではない。

私にとって仲間とは、目標を駆逐するためのもの。一つの目的を成すための手段。
そこに友情というものは存在しないだろう。そうあるように、小さい頃から仕込まれてきた。

私が仲間に説くべきは勝つための戦術だ。物心着いた時から、そう教えられてきたし、
それこそ鉄と油の匂いのようにこの体に染み付いている。


それを受け入れることができなかったのが妹だ。優しい妹。


戦車長であるみほの作戦は、黒森峰で副隊長だった時から他の生徒とは一線を駕していた。
ただし、何よりも仲間を無事に帰還させることに重きを置く。西住流と相反する。
けれど、様々な弱さがあるからこそ、油断のない作戦が練られる。

性能と物量による王道的な黒森峰高校は、妹の力を引き出すには良くない環境だったと言えるだろう。
そして、そこに我々が大洗に負けた原因がある。

悔しさはもちろんある。大洗に負け、優勝を逃したのだ。
これまで戦車道との関わりを一切絶っていた大洗高校にとって、みほは希望に等しい存在だっただろう。

私は、そんな妹を持てたことを誇りに思う。


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:47:02.75 ID:6TWNYsC70
―――5m程後方、W号戦車D型が一台。戦車長はみほだ。

こちらのV突の走行速度に合わせて、一定の車間距離を保っている。
この機体は古い型だが、西住流に実戦を想定して作られており、本来なら開閉できていたキューポラとハッチのいくつかが塞がれている。
みほにとってとても思い入れのある機体だった。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:48:59.21 ID:6TWNYsC70
こんな話がある―――。

大洗と黒森峰の試合が終わった後、みほへのインタビューで私の話題になった時のこと。


以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 20:49:43.21 ID:6TWNYsC70
問題はこの話に尾ひれがついて、『西住姉妹はできている!』等と言った
くだらない内容の記事がスポーツ誌や週刊誌に書かれたということだ。
もちろん、すぐに母の圧力がかかったが。

メディアでは一部の地方紙を覗いて取り上げられなくなったが、学校の生徒に母の圧力は効かない。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:53:38.43 ID:6TWNYsC70
エリカと西住の門下生を見送ってから、家の門をくぐる頃には午後7時を回っていた。

「お姉ちゃん」

壁際に寄り添うように立っていた影が揺り動く。みほだった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:54:44.43 ID:6TWNYsC70
夕飯は菊代さんがかなり奮発したらしく、今までにないくらい豪勢なものだった。
当の菊代さんは水を差すと思ったのか、自己紹介だけ済まして奥に下がってしまった。

「西住殿! おいしすぎて舌がとろけそうであります!」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:55:53.97 ID:6TWNYsC70
「というか、逸見さんて普段も隊長呼びなんですか?」

武部さんが私に質問する。

「ああ、そうだ」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 20:57:03.77 ID:6TWNYsC70
「あの、まほさん……」

武部さんが、いつの間にか隣に座っていた。かなり真剣な面持ちで。

「何だ?」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:57:53.63 ID:6TWNYsC70
「……どういう?」

武部さんが、口の端を少しだけ上げる。

「だって、みほと付き合いだしたら色々と障害が」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 20:59:11.45 ID:6TWNYsC70
「どういうことだ? なぜそんな話に?」

「そ、それはこっちが聞きたいことですよ。みほと付き合うんじゃないんですか?」

お互いに小声で話す。私は無言で首を振った。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/20(日) 21:07:10.33 ID:6TWNYsC70
武部さんの『まほみほ大作戦』は今日の夜からさっそく開始された。私に拒否権はないとばかりに。
わたしとみほを同室にして、エリカと武部さん秋山さんを同じ部屋にする。
そうすることで、私たちの仲を深めようということだった。

そもそも、一緒の部屋で寝ることは子どもの頃に経験済み。さして、驚くことはない。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 21:07:50.88 ID:6TWNYsC70
今日はここまでです。のろのろ続きます。


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/10/20(日) 22:18:10.57 ID:mIkq9jV70
おお。あれのパラレルなら期待


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/21(月) 00:03:07.62 ID:A5De6WPNo
ハッピーエンド版か
期待してる


15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/23(水) 21:51:26.06 ID:5Jr75uph0
「一緒に入るの久しぶりだね」

「中学校くらいまではよく入ってたな」

みほは普段と変わらない態度だった。服を脱ぎ終えて、
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/23(水) 22:20:19.81 ID:5Jr75uph0
「すまない。ここはどうだろうか」

「っ……おねぇちゃ……そこも」

「洗う所が無くなってしまうが……」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/23(水) 22:44:55.68 ID:5Jr75uph0
考え事をしながら洗ったため、みほよりもかなり遅れてから湯船に浸かった。
私の体積の分だけ水が量を増す。みほと向かい合うようにして座り、私は天井を仰いで
浴槽の壁にもたれかかった。家族と入る風呂は、なんだろう、ほっとする。

「お姉ちゃんて……胸おっきいよね」
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/10/23(水) 23:31:12.10 ID:5Jr75uph0
妹の口から、怖いなんて言葉が出るとは思わなかった。

「あ、お姉ちゃん……」

間抜けな顔になっていたのかもしれない。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/23(水) 23:31:45.29 ID:5Jr75uph0
今日はここまでです


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2013/10/24(木) 02:12:08.17 ID:I/xttTPs0
乙です。楽しみにしてます。


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/24(木) 06:42:05.22 ID:IoL+5LcDO
別バージョンか!
乙続き待ってる


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