1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/20(日) 23:29:43.24 ID:Bu8XzVF30
ーー1908年8月12日ーー
これより三ヶ月前の五月、大陸東側の【アレギア】と西の大国【フラガナウ】の戦争が始まった。
戦争の発端はフラガナウ側の侵略行為。
三年前の1905年にフラガナウの国王・ルーカス・ベルヴァルトが死去。
新たに国王の座に就いたのは彼の息子ユリエル・ベルヴァルトである。
ユリエルは以前から大陸統一を父・ルーカスに訴えていた。
ルーカスはその事で随分と悩んでいたらしく、
アレギアの国王ウェルナー・ブランデルとの二者対談でも度々口にしている。
ユリエルは非常に有能で紳士的だが、
同時に軍事主義者としても有名であった彼は、ルーカス死後間もなくして軍事拡張に着手。
その後、巧みな話術と演説で国民と戦争反対を表明していた政治家の心を掴むと、大陸統一へ乗り出した。
国土の多くはフラガナウ領である為、アレギアは圧倒的に不利と言えたが、
守備に徹し無理に進軍はせず、夜戦や奇襲を仕掛ける事で何とか凌いでいた。
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/20(日) 23:32:29.37 ID:Bu8XzVF30
9月2日 19時48分ーアレギア領・カルセダ市街
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/20(日) 23:33:26.80 ID:Bu8XzVF30
兵士「確かに大佐は凄い。でも、幾ら大佐が居たって一人じゃ厳しいだろ？ 兵士全員が大佐なわけじゃないんだから……」
店主「確かにそうだ。でもな、あんまこんなこと言いたかねえが例え……その…負けるとしても」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:34:02.80 ID:Bu8XzVF30
兵士「全く、皆もグルになってガキみたいな真似すんなよ……本気にするだろうが」
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:34:50.80 ID:Bu8XzVF30
クレイグ「そいつ等、傭兵か？」
ロドニー「ああ、街を守るって名目で居座ってるから質が悪いんだ」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:35:30.95 ID:Bu8XzVF30
20時27分
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:36:20.66 ID:Bu8XzVF30
ぎゅっと瞳を閉じ涙を流す少女。それは何かに祈るような、そんな表情。
男の方は今からどう嬲るか、それを考え恍惚とした表情。だが、そんな男の表情はすぐに消える。
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:36:59.37 ID:Bu8XzVF30
クレイグ「居るのは分かってる。姿を見せろ」
少女「えっ？」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:38:17.84 ID:Bu8XzVF30
壁を巧みに利用し、左右から襲い掛かる少年と、それを防ぐクレイグ。
その攻防は暫く続いたが決着は一瞬だった。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/20(日) 23:39:54.21 ID:Bu8XzVF30
20時57分
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/20(日) 23:41:22.83 ID:Bu8XzVF30
クレイグ「シャノン、急で悪いけど兵舎に来てくれ。『そのまま』で」
シャノン「あの、なんでですか？」
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/20(日) 23:42:28.34 ID:Bu8XzVF30
この辺で終了します。指摘などありましたら宜しくお願いします。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/10/21(月) 01:06:08.62 ID:eT1wNYQV0
乙です
14: ◆TulLCpLmLo[sage]
2013/10/21(月) 01:47:17.24 ID:NNMbt+Xx0
>>2の訂正 9月2日ではなく8月12日です。すいません。
15: ◆TulLCpLmLo[sage]
2013/10/21(月) 01:51:01.79 ID:NNMbt+Xx0
8月12日 19時48分ーアレギア領・カルセダ市街
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/22(火) 15:49:01.11 ID:dS6dbqfS0
シャノンとルイを兵舎に連れて行き、傭兵による孤児殺害が事実だと上官に告げたクレイグ。
シャノンの証言により、クレイグの行為は強姦殺人を未然に防ぐに当たり正当なものだとされた。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/22(火) 15:50:06.14 ID:dS6dbqfS0
クレイグ「そうか。しかし何故戦える？ 開戦前からそんな生活をしていたのか？」
ルイ「戦争が始まって、僕にご飯くれたお爺ちゃんが目の前で殺された。その時、何かよく分からなくなって、兵隊を殺した」
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/22(火) 15:51:28.91 ID:dS6dbqfS0
クレイグ「ルイ、歳は幾つだ」
ルイ「十二」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/22(火) 15:53:16.81 ID:dS6dbqfS0
ルイ「さっきのクレイグみたいに？」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/22(火) 15:56:41.53 ID:dS6dbqfS0
ルイ「怒ってるの？」
クレイグ「自国にあんな奴が居ると思うとな、そりゃあ腹も立つ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/22(火) 15:58:21.82 ID:dS6dbqfS0
この辺りで終了します。
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