過去ログ - ガリアの空の下【ストライクウィッチーズ】
1- 20
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 01:04:40.75 ID:bFC+eytVo
――お互いに、約束は果たせましたわね。

何故だか、とっても晴れがましい気分になる。

あの子は、あの子らしい元気さを失わないまま、この国まで来た。
わたくしも、今日まで挫けることなく、ガリアのために戦ってきた。

それに、この、傷ついてこそいるものの元の威容を取り戻しつつある
わたくしのシャトーを見せてあげることも出来た。

それもこれも、すべて…。

「リーネさん」
ふと、未だにあっちを向いたままのリーネさんを、その後ろから軽く抱きしめてみる。

「わわ、ぺ、ペリーヌさん!」

その身体はよくおひさまに当てたブランケットのようにふわふわでいい匂いがして、もっと感触を確かめたくなるけれど、
でもわたくしは宮藤さんみたいないやしんぼではないから、それ以上はしない。
ぱっと離れて見せて、狼狽したリーネさんの顔を観察してやるのです。

「お昼ごはんの準備、しましょうか」
なんでもないようにそう言って、背を向けてみせるのでした。

そうして、シャトーに向けて歩き出します、リーネさんのちょっと怒ったような声を背に受けて。

わたくしたちのシャトーへ。
わたくしと、リーネさんのシャトーへ。

リーネさんの、あの日も感じたあの匂いと感触を思い出しながら。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
37Res/44.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice