過去ログ - ガリアの空の下【ストライクウィッチーズ】
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/21(月) 00:44:47.18 ID:bFC+eytVo
…そう、そもそもわたくしたちは復興にもっとも大切な存在を大きく欠いていて…。

それは人びと。
街を復興させる労働力も、復興させたのちにそこで暮らすのも、ひいては人。
逆に言えば、人がいなくては復興という行為そのものが成り立たない。

それは、考えてみれば、あたりまえの事。

1941年からの3年間、この国から逃げ延びた人びとは、ブリタニアで、あるいはヒスパニアで、
それ以外にもいろいろな場所で、それぞれ必死に生活してきたはず。
わたくし自身、ブリタニアに逃げ延びてから、最初はアルザスの自由ガリア空軍、
そして坂本少佐に拾われて第501統合戦闘航空団という場所で生きることになりました。

他の多くのガリア人に比べれば恵まれた暮らしをしていたのは、確かです。
だけれど、決して楽な生活だったわけではないし、命をかけて戦ってきたのも本当のこと。

でも、ある意味においては、ガリア人全員が…ひいてはあの戦争で祖国を失ったすべての人が、
やはり命をかけて戦ってきたというのも本当の事です、だから…。

避難先のブリタニアで愛する方と出会い、国籍をかえた方もいます。
生活に困窮し、祖国に帰るどころの話ではない、という人だっています。

戦争の爪痕に傷つけられた祖国の姿を見たくない人だって――っ!

……そう、いろいろな人がいて、いろいろな事情があるのです。
3年間という時間は、人が新しい生活をつくり上げるのには十分な時間です。
だから、ネウロイの脅威が消えたからと言って、民人たちがすぐにこのガリアに帰ってこれるなんて
そんな簡単な話ではないんです。

そんな簡単な話ではなかったのです。


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