10: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:40:45.59 ID:L6Vy60Ovo
「テメェェェエエ!! カブトムシ04の無念、今ここで晴らしてやる!」
「カブトムシさんの上部を破壊したのは垣根の未元物質ですけど?」
怒りを新たにした垣根が二度三度と未元物質を放ってくるが、全て右手でいなす。
11: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:42:08.10 ID:L6Vy60Ovo
「急に訪ねてしまってごめんなさい」
冷蔵庫魔人から人間に戻った垣根と共に、居住まいを正して女を迎える。
女は芳川桔梗と名乗った。そしてこの事務所に依頼に来た、とも。
12: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:42:46.60 ID:L6Vy60Ovo
13: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:43:59.08 ID:L6Vy60Ovo
――数年前
14: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:45:38.76 ID:L6Vy60Ovo
負けを認めたアレイスターが、投了の証として王の駒を倒す。
「どうやら、私はチェルス競技者にはなれないな」
15: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:46:33.41 ID:L6Vy60Ovo
アレイスターは目を細める。そして、少年に問いかけた。
「私と共に世界を見てみないか?」
「それは、――十二翼将になれということですか」
16: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:47:24.92 ID:L6Vy60Ovo
少年は、己というものを知っている。
己の頭脳の開発する先端技術によって、木原社の社員や家族、実に数万人にも及ぶ人々の生活が支えられていると知っている。
その重みで、少年の翼は飛び立つことなく、あの檻に似た箱形の研究施設に縛り付けられているのだ。
そして、その選択は少年の覚悟であり、アレイスターが手を回してどうにかする類いのものではなかった。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/25(金) 00:47:39.36 ID:IFASXY4AO
され竜とはな……見てるよー
18: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:48:39.45 ID:L6Vy60Ovo
「斜めに進む司教の駒が、それぞれ違う色の枡目に位置している場合、二つの駒が交差することは決してない、か」
少年の去った部屋で、アレイスターは黒と白の駒を指先で弄んでいた。
19: ◆6xwp19VYUg[sage saga]
2013/10/25(金) 00:49:26.08 ID:L6Vy60Ovo
しかし――アレイスター枢機卿が、鈴科と呼ばれた黒髪の少年と出会うことは、二度となかった。
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