過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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488: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:02:00.55 ID:0oMmW5z50

「私としては、どちらに転んでも構わない。
 『成功』し、この女を追い詰めた時点で満足しているからな」
「っ、……」

以下略



489: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:02:31.14 ID:0oMmW5z50

「俺、様が居なければ。…オティヌスは、…家族を喪わずに済んだ、かもしれない」
「……」
「君は、何を」

以下略



490: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:02:59.29 ID:0oMmW5z50

「…そう、だ。それが、ただしい…」
「全部知っていて、君は最初から俺を――――」
「ああ、そうだよ…真実を知れば、お前はきっと俺様を殺、っ、」

以下略



491: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:03:54.40 ID:0oMmW5z50


崖に立つ。
潮風が、頬を撫でていった。
オティヌスに痛めつけられた身体はボロボロで。
以下略



492: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:04:22.84 ID:0oMmW5z50

落ちている途中に人は意識を失うという。
そんなものは嘘だ、とフィアンマは思った。
地上までそんなに距離がないのに、自分は意識がある。
死を怖いと思っていないからかもしれない。
以下略



493: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:05:10.81 ID:0oMmW5z50




うことは。
以下略



494: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:05:41.87 ID:0oMmW5z50


「よお、フィアンマ。……間に合ったのは、これが初めてだな」

腕の感触だった。
以下略



495: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:06:31.50 ID:0oMmW5z50

「俺は、お前が好きだから此処に来た。
 痛かろうが何だろうが、お前が我慢してることが嫌だからここまできたんだ。
 お前が死んで穏やかになった世界なんて要らないからここにいろよ。
 世界六十億の内五十億九千九百九十九万九千九百九十九人が『死ね』って言っても、俺はお前に生きて欲しいんだよ。
以下略



496: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:11:11.21 ID:0oMmW5z50

初めて守りたいものが、出来た。
それは、お世辞にもお姫様<ヒロイン>なんてタイプの少女ではなかった。

偉そうで。
以下略



497: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:11:47.10 ID:0oMmW5z50

崖の下。
自分が憎む相手を抱きとめた少年が居た。
オティヌスは、つまらなそうにそれを眺める。

以下略



498: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/01/25(土) 23:12:48.11 ID:0oMmW5z50


今回はここまで。
諸々ミスすみません…。


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