過去ログ - フィアンマ「助けてくれると嬉しいのだが」トール「あん?」
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899: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:47:40.01 ID:8S7XW5N50





以下略



900: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:48:13.55 ID:8S7XW5N50

幸せだった。
何気ない毎日の全てが、退屈で、平和で、心地良かった。
戦闘を好む自分が平穏に幸福を感じられるようになったのは、間違いなく彼女のお陰だろう。
軽い口喧嘩だって、仲直りしてしまえば笑い話にしてしまえた。
以下略



901: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:48:47.66 ID:8S7XW5N50

悪阻は吐き気という形で出た。
それでも、一般的には酷い方ではなく。
お腹の子の経過は順調で、定期検診でも悪い事を宣告されることはなかった。
性別は恐らく女の子だろう、と医者から告げられた。
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902: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:49:13.35 ID:8S7XW5N50

臨月に入って、それでも経過は順調だった。
出産予定日には多少ズレがある。
なるべく動かないように、と慎重に生活をしていた。

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903: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:49:55.79 ID:8S7XW5N50

予定通り、三時間程の外出の後。

『ただい………』

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904: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:50:32.65 ID:8S7XW5N50

色んな知り合いを当たった。
そのいずれの答えも、『知らない』だった。

もはや恐怖と焦りしかなくなった。
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905: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:51:06.01 ID:8S7XW5N50

部屋に入った途端、濃厚で厭な血の臭いがした。
ありとあらゆる拷問道具がそこかしこに落ちている。

『………、…』
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906: ◆2/3UkhVg4u1D[saga !red_res]
2014/04/27(日) 22:52:14.37 ID:8S7XW5N50


そして、それは。

とても見慣れた、美しい赤色に、よく似ていた。
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907: ◆2/3UkhVg4u1D[saga !red_res]
2014/04/27(日) 22:53:21.18 ID:8S7XW5N50

『う、ぇェええええッッ!!』

耐え切れなかった。
人形なんかじゃなかった。
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908: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/04/27(日) 22:54:25.51 ID:8S7XW5N50

薬を使われているのか、あるいは何らかの呪術か。
倒れたままの彼女は、力なくぼんやりとした表情を浮かべていた。
失血のせいで抵抗出来なかったのかもしれない。
薄い腹部は開腹され、だらだらと血液が床に広がっている。
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