過去ログ - 亜美「錯覚のレンアイ」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/11/14(木) 19:34:46.51 ID:oOqsUv+5o
錯覚が終わったのは、記憶に残っていた幼い興奮も薄れ始めた頃。触られる気持ち良さは既に覚えていて、幼い性欲を満たし合っていた頃だ。

何と言うことはない。授業で知識としての性をきちんと知っただけのこと。

なるほど、あの本に書いてあったことは子作りのことで、男性の陰茎が女性の膣内で精巣内で作られた5000万から1億にもなる精子を放出(膣内射精)すると、精子は卵巣にある原始卵胞が成熟の最終段階に入り排出(排卵)された卵子がある場所の卵管先端部を目指して中心部で作られるエネルギーを消費して後部のべん毛を運動させ、そして一番早く辿り着けた精子が卵と受精卵を成して子宮内膜の一ヶ所に張りついて着床が完了すれば妊娠となる。

あの日の本にあったのは脈々と受け継がれる生物の営みであり、男女の営みだったワケだ。

なら、私と真美のしていることは何なのだろうと思った。

家族で、女の子で、双子の私達がしている行為は一体何に属されるのかと。

悩んで悩んで悩んで、たどり着いたのは"いけないこと"だという簡単な答えだった。

前からいけないこととは薄らと分かっていた。だから、キスも性行為も人目を忍んで行った。

でも、この日にはっきりと理由を書いて自分たちの行為を否定出来るだけの知識を得たのだ。
私達のしていることは生物への反逆で、人間社会を裏切るものだと。

さすが双子と言うべきか、真美もまったく同じ答えに至ったようで、この日からお互いに言葉にすることもなく行為は凍結した。

しかし、それで二人でしてきた甘美の跡が嘘のように消えて無くなるなんてことはなく、胸の奥に解消のあてのないモヤモヤが増えていくことになった。

765プロというアイドル事務所に応募してみたのも、きっとそんなモヤモヤを何か別のことで昇華させようと思ってみてのことだったのだろう。

とにかく、私も真美もまっとうになろうと必死だった。

そうしたら運が回っていたのか、二人ともあっさりと合格。765プロ所属のアイドルとして活躍することとなった。

性に合っていたのだろう。アイドルでいることは思いのほか楽しく、営業回りをしている間、歌や踊りの練習をしている間、仲間たちと談笑している間は確かにモヤモヤを忘れて活動出来ていた。

アイドルになってからも真美とは一緒で、一緒に悪戯をしかけてみたり、一緒に励んでみたり。そこに汚れた関係は存在せず、ただ純真だった幼い日の仲良しに戻ったと、そう思っていた。思っていたのに……。



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