過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8
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751: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 22:47:50.14 ID:HumleWzDO

‐4‐

 闘技場を見下ろす特別観覧室。ハナを足先で小突きながら、ジュダマツは上機嫌であった。
 オタカラダのヒラ社員に過ぎない彼に“オツカイ”を名乗るルナールエージェントの男が接触したのは一週間前のことだ。
以下略



752: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 22:51:11.71 ID:HumleWzDO

「オイ、あのアイドルヒーロー妙だ」

 共犯者たるオツカイが口を挟んだ。

以下略



753: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 22:56:18.95 ID:HumleWzDO
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「マグネモ!」

 一瞬の隙を突いてドロイドの両腕が射出、バーニングダンサーを空中で磔めいて拘束する!
以下略



754: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 22:58:12.74 ID:HumleWzDO

「アビスグラップル、ウェイクアップ。…無事で良かった、ハナ」

 アビスグラップル無傷! 拘束を解かれたハナが間に合ったのだ!
 ハナを取り戻した今、アイに枷はない。アビスグラップルは真正面からドロイドとの距離を詰める!
以下略



755: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 23:01:39.44 ID:HumleWzDO

「オノレ…ゾクメ…トミスケニハ、トミスケ…ケケニニ…」

 四肢を失いながらも起き上がろうともがく錯乱ドロイドに、アビスグラップルはゆっくりと歩み寄る。

以下略



756: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 23:04:14.07 ID:HumleWzDO

 エボニーコロモの声はそのヒーローマスクと同じく無感情だ。淡々と、自分に言い聞かせているようでもある。

「洋子だって、その重傷じゃ放っとくと死ぬぞ。撤収だ。…俺達が出遅れた、それだけだ。仕方ない」

以下略



757: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 23:11:25.00 ID:HumleWzDO

‐エピローグ‐

 ヨクボはルナールでも五指に入る重役であり、そして今日、オタカラダ玩具の社長補佐に就任する予定であった。
 オタカラダ新社長のタカラダ・トミスケは十歳にもならぬ子供であり、補佐とは名ばかりにヨクボが実権を握るのだ。
以下略



758: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 23:15:53.79 ID:HumleWzDO
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ネオトーキョー一等地の超高層住宅。斉藤洋子は自身の背丈を遥かに超えるコンテナを背負い、三百階を目指す。

「…はぁっ…はぁっ…よいしょっ…」
以下略



759: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 23:20:09.94 ID:HumleWzDO
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 暗い地下駐車場に、一台の軽バンが佇む。黒衣Pは倒した運転席のシートに横たわり、思いを巡らせていた。
 脳裏に浮かぶのは、望まず機械の体を与えられ、二度の死を経験したかつての宿敵だ。
 自我すら失い、ただ破壊を撒き散らす殺戮人形と化した男と、トミゾ老は同じ道を歩むのではないか。黒衣Pは恐れていた。
以下略



760: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage]
2014/01/15(水) 23:23:41.92 ID:HumleWzDO

 黒衣Pが職を失うことはなかった。
 オツカイの頭部に残された記録と差出人不明の記録映像が、タカラダ社長を無事救出することは不可能であったと証明したのだ。

「それで、ヒーローというのは年末もまだ忙しいのかい?」
以下略



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