83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 21:38:01.48 ID:W/HWfb5o0
映司「分かってる。あなたがやれって言うなら、あなたが本当にやりたいことなんだよね。
だから……ごめんなさい」
映司の手から放たれたメダルは、倒れた信吾の近くに落ちる。
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2013/11/24(日) 21:47:16.95 ID:W/HWfb5o0
映司の身を包む紫のオーラが、少女の身を異形に変化させていく。
飛び立つ二人、いや、二つの異形の背を見送るだけではいられずに、
信吾の体を借りて再び翼を得たアンクも、空へ上っていった。
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2013/11/24(日) 21:53:54.90 ID:W/HWfb5o0
真木「私の終末が……
私が完成してしまう……」
周囲に浮かんだメダルたちが出現した異次元への穴へ吸い込まれていくのを、
86:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 21:57:57.26 ID:W/HWfb5o0
映司の体を空中で捕まえて、とにもかくにも、一度怒らずにはいられないと、
微笑むその顔を睨み付け、あることに気付いたアンクは言葉を失った。
映司「アンク、来てくれたんだ……」
87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 22:02:30.97 ID:W/HWfb5o0
アンク「この……馬鹿!
さっき言ってたよな、欲を見つけたって」
アンク「なのにそれを満たす前に死ぬ気か!?」
88:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 22:10:24.29 ID:W/HWfb5o0
映司「私は」
小さく呼吸を繰り返して、映司は息を整えた。緊張しているのか、睫毛が震えている。
映司「……ふふ、だめだ、怖くて言えない。
89:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 22:24:02.00 ID:W/HWfb5o0
映司「……もう、時間だよ」
アンク「おい、映司!」
映司「アンクは生きて。そしていつか……世界をめいっぱい味わって」
90:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 22:28:40.09 ID:W/HWfb5o0
アンク「おい、ふざけるなよ、映司……!」
右手を握りしめた時、ふとその中に異物を感じた。
アンクが手を広げてみると、そこには真っ二つに割れた紫のメダルの片割れがあった。
91:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 22:37:17.92 ID:W/HWfb5o0
比奈「映司ちゃん……?」
大空から落ちているのを確かにこの目で見たはずなのに。
比奈は首をかしげながら映司に駆け寄ろうとして、立ち止まった。
92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga sage]
2013/11/24(日) 22:44:39.42 ID:W/HWfb5o0
地上に降りたアンクを囲んだ面々の表情は、決して明るいばかりではなかった。
後藤「……火野……俺がもっと早く屑ヤミーを片付けられれば……」
里中「私の出勤時間、もうちょっと早めるべきでしたね。私のミスです」
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