48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:27:42.60 ID:GsNnYoHao
がしがしと髪をかきむしりながら、ベッドに倒れ込んだようだ。
知りたがったのはあなたじゃない。
よっぽどそう言ってやりたかったけど、務めて抑え込んだ。
何もないはずの空間から響く声なんて、今の彼女にはろくな受け取られ方をしないだろうし。
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:28:41.64 ID:GsNnYoHao
「あら、奇遇ね」
「……いけしゃあしゃあと嘘ついてんじゃないわよ。絶対待ち伏せてたでしょうが」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:29:24.80 ID:GsNnYoHao
そう思って一歩歩み寄ってみれば、警戒するように彼女は一歩引いた。
構わず一息に距離を詰める。
怯えを隠しきれないその表情に暗い愉悦を覚えながら、首元のガーゼに向かって手を伸ばしてみれば、凄い勢いで払い除けられた。
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:30:02.42 ID:GsNnYoHao
「その呪いは、あなたの魂を蝕む」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:30:50.35 ID:GsNnYoHao
言うべきことを見つけられないのだろう。
唇を色々な形に変えては戻し手を繰り返す彼女に、構わず追い打ちのように言葉を浴びせ掛けた。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:31:41.53 ID:GsNnYoHao
「じゃあ、また学校でね?」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:33:33.77 ID:GsNnYoHao
そんなことばかり考えていたから、私はこうして不覚を取ってしまう。
時はお昼前最後の授業、場所は家庭科室。
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:34:14.98 ID:GsNnYoHao
怪我をするな、か。
十分に大きいオーブンがあるなら、駆け込んで丸焼きにされたいくらいだ。
食えたものではないだろうけど。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:34:47.75 ID:GsNnYoHao
そういえばいつかも、そんなことを言っていたっけ。
ずっと携帯食品みたいなものしか食べていなかった私を咎めて、お弁当を渡してくれたこともあったかな。
ものすごく手が込んでいて、驚いて聞いてみたら……
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:35:52.25 ID:GsNnYoHao
「〜♪」
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