51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:30:02.42 ID:GsNnYoHao
「その呪いは、あなたの魂を蝕む」
52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:30:50.35 ID:GsNnYoHao
言うべきことを見つけられないのだろう。
唇を色々な形に変えては戻し手を繰り返す彼女に、構わず追い打ちのように言葉を浴びせ掛けた。
53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:31:41.53 ID:GsNnYoHao
「じゃあ、また学校でね?」
54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:33:33.77 ID:GsNnYoHao
そんなことばかり考えていたから、私はこうして不覚を取ってしまう。
時はお昼前最後の授業、場所は家庭科室。
55:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:34:14.98 ID:GsNnYoHao
怪我をするな、か。
十分に大きいオーブンがあるなら、駆け込んで丸焼きにされたいくらいだ。
食えたものではないだろうけど。
56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:34:47.75 ID:GsNnYoHao
そういえばいつかも、そんなことを言っていたっけ。
ずっと携帯食品みたいなものしか食べていなかった私を咎めて、お弁当を渡してくれたこともあったかな。
ものすごく手が込んでいて、驚いて聞いてみたら……
57:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:35:52.25 ID:GsNnYoHao
「〜♪」
58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:36:24.35 ID:GsNnYoHao
私は、何をやっているんだろう。
麻痺した頭は、まだ正常な思考を与えない。
そんな賑やかな静寂は、しばらく視線を離していたあの子が破った。
59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:37:06.80 ID:GsNnYoHao
「……切れてなんてないわ。気のせいじゃないかしら」
「え、あれ、あ、ほんと……」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:38:10.40 ID:GsNnYoHao
「少し焦げてますね。まあ、慣れないなりに頑張ったのでしょうし、合格ということで」
「つ、次は頑張ります……」
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:38:43.80 ID:GsNnYoHao
ほどほどに自虐を収めさせながら、手を合わせて、いただきますを呟いた。
箸の持ち方を忘れている自分に呆れを覚えつつ、もはやいつ振りかも分からない食事を口に運ぶ。
咀嚼して飲み込んだ。
味はほとんど分からない。
220Res/113.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。