75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:53:44.19 ID:GsNnYoHao
『すいません、遅れました!』
『遅いよ、どこで油売ってたのさー』
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:54:37.06 ID:GsNnYoHao
適当に弱らせたものを彼女の行動範囲に放り投げて、トドメを刺させて、の繰り返しだ。
そんなもので疲れられたら、困ってしまうのだけど。
自分の力量だと思ってしまうから、性質が悪い。
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:55:58.07 ID:GsNnYoHao
ともあれ、その美樹さやかが来た以上、私がそこでやれることは、もうない。
意識を一度自分に戻し、ふと独り言をこぼす。
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:57:06.30 ID:GsNnYoHao
『くっそ、いきなり数増えてねえか!?』
『ええ、そうね……昨日まで、こんなに絶え間なく戦い続けることなんて、なかったはずなのに!』
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:57:42.58 ID:GsNnYoHao
美樹さやかは巴マミと佐倉杏子を。
百江なぎさは美樹さやかを。
遠く離れた巴マミと佐倉杏子は、呼び掛けに応えるのが精いっぱい。
だから彼女の身の安全は今、誰も保証していない。
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 22:58:34.72 ID:GsNnYoHao
『――――ッ!』
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 23:00:20.14 ID:GsNnYoHao
「ちょっといいかい?話があるんだけど」
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 23:01:35.35 ID:GsNnYoHao
「……悪いね」
83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 23:02:12.84 ID:GsNnYoHao
二人は私を左右から挟むように付いて歩く。
まるで死刑台に進む罪人と、執行官のように。
コツン、コツンと靴音が鳴る。
騒がしく昼休みを謳歌しているはずの学校なのに、私たちが通る度にそれ以外の音を無くしていく。
84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 23:02:47.19 ID:GsNnYoHao
両足はようやく、私を屋上へ繋がる扉の前に導いた。
無愛想な窓ガラスから、太陽の光が差し込んでいる。
立ち止まった。
私がそこに手をかけるのは、おかしいでしょう?
85:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/02(月) 23:03:45.40 ID:GsNnYoHao
ここで区切りです。
また明日、よろしくお願いします。
220Res/113.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。