過去ログ - 「大好きですよ、先輩」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 18:52:57.02 ID:aOE4kkNGo
しかし目の前の女生徒の事など僕は全く知らない。
先輩、と呼ぶからには一年なのだろうが……そのぐらいの情報ではさっぱりだ。

「……初対面、です」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 19:27:31.55 ID:aOE4kkNGo
家に帰ってから、僕はしばらくその子について考えていた。
いきなり現れ、いきなり告白して……そしていきなり消えた女の子。
手がかりは一つ……一年三組。
今まで一度も見たことのないような先輩が、急に一年の教室に来たら。
何か勘ぐられないだろうか?それとも、完全に無視だろうか?
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 20:15:20.29 ID:aOE4kkNGo
次の日、昼休み。
僕は教室で相変わらず悶々としていた。
昨日の女の子の事はもちろん気になってはいたのだが、やはり一年の教室まで行こうという気になれず。
気にし過ぎなのは、分かっていた。
誰も自分の事など気にしていないのだから。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 20:43:42.67 ID:aOE4kkNGo
幸い、教室にほとんど人影は無く、いたとしても他人の事など気にしていないタイプの人ばかり。
というか、僕のことなど気にしないと言うのが正しいのだろうか。

「……先輩、どうしたんですか?」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/06(金) 21:32:18.24 ID:aOE4kkNGo
昼休みも半分過ぎた時間になると、図書室の中に残っている人影も少なく、形だけの図書委員の姿すらもない。
まぁ、だからここに来たのだが。

「……静かですね」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 21:32:59.88 ID:aOE4kkNGo
つづく


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/06(金) 21:53:49.10 ID:BpD1zKnHo
乙です
期待大


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/07(土) 00:48:37.93 ID:COD12KL7o
いろはす〜?


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:05:14.38 ID:MQWg0cbmo
一度行動を共にすると、不思議な事にやけに気になってしまうもので。
あの子と別れた後も、頭の片隅にずっと引っかかっていた。
気付けば放課後になっていたようで、僕は急いで部活へと向かう。
急ぐ理由もないのに、急ぐ。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/07(土) 01:11:21.40 ID:MQWg0cbmo
血の味を嘔吐で全部吐き出すと、僕は第二体育館の日陰に座り込んだ。
第一体育館じゃないのは、もちろん見つからないようにするためだ。
別に僕を見つけようとする人なんていないのにもかかわらず、だけれど。

「……先輩、やっぱりここにいました」
以下略



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