過去ログ - きっと彼の青春ラブコメは間違っている
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88: ◆0NaiNtVZPPaZ[saga]
2013/12/12(木) 21:30:36.41 ID:kAvah7O60
八幡「おい」

雪乃「なにかしら駄目谷君」

八幡「そのちょっと上手いこと言いましたみたいな顔やめてくれない?俺今普通に傷ついてるんだけど」

結衣「あ、すごい!目と駄目がかかってる!ヒッキー駄目谷君だ!」

八幡「笑顔で解説するのやめろ!新入部員の前で号泣するぞ!」

雪乃「気持ち悪いことを言っていないで早く会話の続きをしたらどうかしら?」

八幡「この……!」

泣き出したい気持ちを抑えながら江ノ島の方を見る。

さっきと同じ事が起きると本気で心が折れかねないので、江ノ島の方を見ても決して江ノ島とは目を合わせない。

まあ向こうも、もともと人と目を見るのが苦手なタイプなのか視線が泳ぎまくっているから大丈夫だろ。

なにこれ、こんなコミュ障同士でなに話せばいいの?

八幡「えーと……なんか好きなもんとあるか?」

これが俺が長年のぼっち人生で培った薄い会話システムだ。

薄い会話しかしなければ、薄い絆しか作られない。薄い絆など相手が持つもっと大切な絆に浸食されていくため、いつの間にかその人の中からフェードアウト出来るという、人とのつながりを断ち切りたいぼっちにとっては非常に人気のあるシステムだ。

本当にぼっちに人気があるかなんて事は知らん。なんせぼっちだからな。

とりあえずこのシステムを使えばこいつとの間にも時間制限付きの絆を築けるのだ。

うん、いいのかそれで俺。

江ノ島「す、好きなもの……リーガルハイ……かな……」

八幡「そ、そうか……面白いよなあれ」

江ノ島「うん……すごく面白くて……好き……」

八幡「ああ、面白いよな」

江ノ島「う、うん。面白い……」

八幡「…………」

江ノ島「…………」

結衣「あ、あたし!あたしが話すからちょっとヒッキー下がってて!」

八幡「おう悪い。ぼっちには辛かったわ、頼んだ」

雪乃「やっと終わったのね……見ているこっちが辛くなる会話だったのだけれど」

八幡「言い返せないな……」

なんで俺できるとか任せろとか言っちゃったんだろ。

あれか、男子の部員が来たからちょっと張り切っちゃったのか。ぼっちが急に張り切りだしてもろくな事にはならないのに……。


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