過去ログ - 日向「信じて送り出した七海が」狛枝「2スレ目かな」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/05(水) 05:00:18.31 ID:peHDovB80
大体出来上がったガンプラの仕上げの作業を龍輝に依頼され、狼狽する様子を悠希にからかわれ、真子は顔を真っ赤にしていた。
真子は女子相手では非常に元気のある子で人当たりも良く、このクラスの中ではどちらかというと取っつきにくい女子とされるギャルグループの湯浅季莉(女子二十番)とも出席番号が前後であるからか気軽に話しかけているところをよく目にする位には積極的なのだが、男子が相手になるとやや萎縮しているように感じる。
意外にも男子が苦手らしい。
そんな真子こそが、華那たち第3班のチームリーダーだ。
腕にある王冠型の印を見た時には青褪めていた真子だったが、龍輝があまりにもあっけらかんと「なんとかなるって、あっははっ」と笑い飛ばし、悠希があまりにも爽やかに「山本さんのことは護るからね」と王子様のように告げ、華那があまりにも呑気に「みんなで生きればいいだけの話だよー」と述べたこともあり、今はリーダーとして全員の命を背負っているというプレッシャーはあまり感じていないように見えた。
「んー……できたっ!
どうでしょうかっ、川原くん!」
「おっ、いーじゃんいーじゃん、ありがとなー!
よっし、ガンニョムエキュシア完成…『俺が…ガンニョムだ!!』」
「何それ」
「あ? エキュシアのパイロットの真似だって。
なんだよ悠希お前見てなかったのかよ、ガンニョム」
「逆に、龍輝は見てたんだー」
「俺だけじゃねーよ、優人とか恒ちゃんだって…」
龍輝は口を噤み、視線を下に向けた。
恒祐が既にこの世にいないということを思い出したのだろう。
冗談ではないか、ドッキリではないかと思っていても、顕昌や圭の亡骸を目撃してしまっている以上はプログラムが本当に進行しているということを頭の中のどこかで認識しているのだ、華那も、龍輝たちも。
「…実際さ、どうなんだろうな。
プログラムに乗るヤツがこのクラスにいるってことが信じられないんだけど」
龍輝が先程までガンプラを作成していたとは思えないような真剣な面持ちで呟いた(しかしその手にはガンプラが握られている。緊張感が台無しだ)。
真子と悠希の表情も曇る。
「…なんか想像できないね、みんなが銃撃ったりしてるのとか…」
悠希が溜息混じりで呟いた。
「なー、優人とか逃げる姿は想像できても追う姿は想像できねーし。
たっくんもこんなの絶対嫌がってるだろうしな。
迅とヒデなんて俺らのオトンとオカンみたいなモンだからな、できるわけねーよ!
あーあ…会いたいな、また馬鹿みたいなことで騒ぎたいなぁ」
龍輝が指折り親しい友人の名前を述べていった。
龍輝たちの知らない所で、春川英隆と望月卓也(男子十七番)の属する第10班が相葉優人(男子一番)のいる第1班と迅のいる第2班を襲ったということなど、当然龍輝たちは知る由もない。
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