過去ログ - 日向「信じて送り出した七海が」狛枝「2スレ目かな」
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991:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/05(水) 05:02:49.65 ID:peHDovB80
足を止めかけた華那を批難するように龍輝が叫び、2人の様子がおかしいことに気付いた悠希と真子も速度を緩めた。
その間に賢吾と季莉が距離を詰める。
龍輝と華那に向けて刀を振り被った賢吾の懐に、龍輝が渾身の力を込めた体当たりを喰らわせて賢吾を地面に這い蹲らせた。
そのまま悠希と真子に襲いかかろうとしていた季莉に横から体当たりを喰らわせると、季莉は悲鳴を上げながら吹っ飛ばされ、拝殿の壁に身体を打ちつけた。

「多分アイツらにも飛び道具はねぇっ!!
 逃げるぞ、逃げ切ってやるッ!!」

龍輝が叫ぶ。
さすがはクラスのムードメーカーだ、皆を鼓舞することは十八番らしい。

でも、甘いわ。

「龍くん、前…ッ!!」

雪美がほくそ笑んだのと華那が叫んだのは、ほぼ同時だった。
雪美が言った“何か忘れていないか、違和感はないか”、その言葉の意味を、華那はすぐに理解していた(本来全員が疑問に思うべきなのだと思うが、クラスメイトに襲われた恐怖で頭からぽろんと抜け落ちていたのだろう。だからこそ、言葉の意味を瞬時に理解した華那は、やはり最高なのだ)。

華那たちが逃げようとしていた方向から、人影が現れた。
黒くサラサラとした坊ちゃんヘアー、縁なしの眼鏡とその奥の弱々しい瞳――雪美の班の4人目、これまでずっと姿を隠していた松栄錬(男子九番)が、黒い銃身とブラウンのグリップの小型自動拳銃、S


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