15: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:00:53.24 ID:ewdYN1oo0
――結論から言ってしまえば、私はあの日、彼と図書館へは行かなかった
いや、行けなかったのだ
お昼を10分ほど過ぎたころだったか……
16: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:02:12.02 ID:ewdYN1oo0
翌日
モバP『え?もう一日そっちにいたい?』
17: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:02:59.09 ID:ewdYN1oo0
……これでよし
次はいつ帰ってこれるかわからない
せっかくの休みなのだ
18: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:04:04.98 ID:ewdYN1oo0
『ふみかちゃん』
『……読んでくれた?』
『………そうだよね。ふみかちゃんにはむずかしかったかもしれない』
19: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:07:13.65 ID:ewdYN1oo0
P「………え?文香さんが帰ってこない?」
叔父『そうなんです……彼女の実家にも連絡がないようで……』
叔父『というより文香ちゃん、携帯電話を置いていってて……』
20: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:08:45.85 ID:ewdYN1oo0
文香「…………」ザクッザクッ
……最初にこみあげてきたのは、不安だった
21: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:10:15.28 ID:ewdYN1oo0
『ふみかちゃん』
『…………ふられちゃった』
『桜庭くん………、やっぱり、女の子じゃないと好きになれないんだって』
22: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:12:01.95 ID:ewdYN1oo0
陽もだいぶ傾いてきた
ようやく道が開け、私は林の中の広場に出た
23: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:16:40.83 ID:ewdYN1oo0
――ああ、もう、遅かったのか
24: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:18:17.88 ID:ewdYN1oo0
廃墟の中は、当然といえば当然だが、がらんどうだった
本も棚も掲示物も、蛍光灯の一つすらなかった
25: ◆Xh.MVoNL.A[sage saga]
2013/12/10(火) 06:20:46.86 ID:ewdYN1oo0
『……どう?この図書館』
『すっごくきれいでしょう?』
43Res/20.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。