過去ログ - これは、幻想に打ちのめされた男の話
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212: ◆3vJ/24qVzU[sage]
2014/01/20(月) 01:37:15.02 ID:fOAWDk9zo
「ああ、なんか噂で聞いたことがあるな。なんでも鴉天狗の書いた新聞だとか」
「へえ、天狗までいるんだな、ここ。それが新聞を書いていると。で、記事の信憑性は?」
「天狗の書く新聞なんてゴシップ塗れ……ってのが幻想郷では定石だな」
213: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:38:06.93 ID:fOAWDk9zo
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214: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:38:58.33 ID:fOAWDk9zo
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215: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:40:13.25 ID:fOAWDk9zo
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216: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:41:33.37 ID:fOAWDk9zo
そのような大妖が頻繁に現れる場所。訪れる者といえば、余程の花好きか、
暢気な妖精・妖怪、──
217: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:43:12.89 ID:fOAWDk9zo
すぐ背後からの聞き覚えのある声を聞いた彼女は、顔に嫌悪を露わにし、
振り返ると同時に、音より速く日傘を振るった。敵の体を上下に割かんとする一撃。
218: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:44:06.23 ID:fOAWDk9zo
「そんな目で俺を見るなよ。……興奮しちまうじゃねえか」
死暮は、その不敵な笑みを崩さない。
219: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:44:59.62 ID:fOAWDk9zo
「ああ、なんてお前は美しいんだ。お前は花を愛でるが、そのどんな花よりも美しい。
花は季節が過ぎれば枯れるが、お前は幾百年経とうと褪せぬまま咲いているではないか」
「……貴方はその薄ら寒い口説き文句を、何回言えば気が済むのかしら?
断ってくれている内に辞めるべきだったわね。お陰で、今の私は貴方に対して殺意以外の
220: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:45:49.56 ID:fOAWDk9zo
「覚悟はできて?」
両者は同時に飛び出した。死暮は右腕を、幽香は日傘を突き出して。
221: ◆3vJ/24qVzU[saga]
2014/01/20(月) 01:47:16.09 ID:fOAWDk9zo
「……咎次郎じゃねえか。どうやってここに?」
「ユートピーさんに飛ばされて来ました。行きましょう。騒ぎを起こされても困りますぜ」
「……ククッ。悪い悪い。ついその気になっちまってよ。……じゃあな、俺の愛しい幽香よ」
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