5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:40:11.74 ID:HJFvpnSw0
 聖來「え、っと…凛ちゃん、悪いけどソレ、片付けておいてくれるかな?アタシだと扱いに困っちゃいそうだし」 
  
 凛ちゃん自身の口から次の言葉を待ち続けるのは酷な事だと思い、そう切り出す。 
 それに、未だ彼女の手の中にあるそれを私がどうこうするのもおかしな話だ。 
  
 凛ちゃんは一瞬迷ったような表情を覗かせるが、その表情は一瞬で隠れてしまった。 
  
 凛「…わかりました。とりあえずプロデューサーのロッカーにでも入れておきます」 
  
 少しばかり嫌そうな顔を浮かべ、溜め息交じりの言葉。 
 けれども先程の表情から、その言葉にはどこか嘘が隠れているのではと勘繰ってしまう。 
  
 聖來「ありがとー!これはpさんが帰ったらちゃんと言っておかないといけないね」 
  
 しかしあの凛ちゃんのことだ。 
 やましいことなどあるわけはないと、アタシは素直に心からの感謝を露にする。 
  
 手を振り、事務室を後にする凛ちゃんを見送ると、私は鼻をつまんでいた手を離した。 
  
 聖來「…クサッ。頑固な臭いだなぁー…」 
  
 異臭の原因が無くなったばかりとはいえ、未だ薄まることなく部屋に充満したままの臭い。 
 改めてその臭いを嗅ぎ、アタシはがっくりと肩を落とした。 
  
  
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