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2013/12/15(日) 01:41:57.04 ID:HJFvpnSw0
帰宅したアタシを出迎えたのは、私の大好きな家族であるわんこだった。
聖來「よしよーし、ちゃんといい子にしてた?」
わんこを抱きかかえ頭を撫でてやると、嬉しそうにぱたぱたと尻尾を振る。
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2013/12/15(日) 01:42:29.05 ID:3VmJCQ0DO
どっちエンドのだろ
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2013/12/15(日) 01:43:15.50 ID:HJFvpnSw0
お風呂から上がったアタシは、ベッドの上に寝転んでいた。
ベッドの下では、わんこがボールとじゃれている。
私は寝転んだまま雑誌に目を通し、ページをめくっていくが、内容など頭に1割も入ってこない。
ただただページをめくっていくという、作業と化している。
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2013/12/15(日) 01:44:30.43 ID:HJFvpnSw0
それに。
彼女、“渋谷凛”というアイドルに、アタシは少なからず憧れを抱いている。
アタシより8歳も年下で。
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2013/12/15(日) 01:46:37.35 ID:HJFvpnSw0
聖來「…ねぇ。わんこはどう思う?」
そう言って、わんこの鼻の近くに足を伸ばす。
わんこはアタシの足に気付き、ボールで遊ぶのをやめて臭いを何度か嗅ぐと、短く1回だけ“わん”と吠えた。
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2013/12/15(日) 01:47:32.16 ID:HJFvpnSw0
外は太陽の照りつける真夏日。
こんな暑い日でも、冷房の効いた室内でのダンスレッスンは関係なく行われる。
アタシは丁度レッスンを終え、スポーツドリンクを飲みながらシャワールームへと向かっていた。
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2013/12/15(日) 01:49:26.17 ID:HJFvpnSw0
更衣室でスウェットを脱いだアタシは、逸る気持ちを抑えられずに、自らの汗でずぶ濡れになったスウェットに顔を押し当てた。
押し当てた、のだが。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:50:42.90 ID:HJFvpnSw0
臭いと言うのは不思議なもので、嫌な筈のものでも、時たま心地よい気分へと誘う時がある。
今のアタシの気分は、まさにそんなものだった。
確かに嫌な臭いであり、アタシ自身、今は顔を顰めているのがわかる。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:51:18.27 ID:HJFvpnSw0
今日は久々のオフで、アタシはわんこの散歩をしながら、太陽の陽射しを一身に浴びていた。
どうやら夏の最高気温を更新しているようで、今年一番の猛暑日になるだろう、と天気予報で言っていた。
そんな日であろうとも、わんこの散歩は欠かせない。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/15(日) 01:52:21.64 ID:HJFvpnSw0
公園での遊びも一段落つき、アタシとわんこは再び照り返す歩道を歩いていた。
この道を真っ直ぐ歩き、暫くすると、事務所が見えてくるはずだ。
もしpさんがいなければ、という邪な考えが頭をよぎり、アタシは事務所に寄っていくことを決意した。
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2013/12/15(日) 01:53:30.52 ID:HJFvpnSw0
P「おー。わんこを見るのは久々だなー。元気してるかー?」
pさんは手を伸ばし、わんこの頭を撫でる。
わんこは怯えることなくそれに甘んじ、尻尾をぱたぱた振っている。
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