過去ログ - 佐久間まゆ「いつもあの子がそばにいる」
1- 20
16:aho ◆Ye3lmuJlrA[sage]
2013/12/16(月) 21:47:03.34 ID:pFDECU7w0
「じゃあ、音声や動画が増えていたのは?」
「晶葉さんや泉さんがやってるの、み、見よう見まねで……」
「凄いのねえ……ぬいぐるみが増えていたのは?」
「海さんや、まゆさんの真似した、って……」
「写真の顔が川島さんに変わっていたのは……」
「画像ソフト弄ってる内に楽しくなってきて自分の技術の限界に挑戦したくなったって……」
「ええと……凝り性なのね……?」
「ちょ、調子に乗ってやり過ぎた、今は反省している、ってあの子が……」

 申し訳なさそうに言ったあと、小梅は改めて頭を下げる。

「ま、まゆさん、ごめんなさい……あの、お、怒ってますか……?」
「そうねぇ……ああ、その前に、一つ訊きたいことがあるの」

 まゆは数日前のことを思い出しながら、

「小梅ちゃん、少し前に一緒にホラー映画のDVDを見ないかって誘ってくれたわよね?」
「あ……う、うん」
「あれは、私が少しでもお友達のこと怖くなくなるように、って考えてくれたのかしら?」

 それも、小梅の性格などを考慮に入れた末に辿り着いた推論。
 小梅は一瞬驚いたように目を丸くすると、慌てた様子でこくこくと頷いた。

「う、うん……! お、面白いホラー映画見たら、お化けのこと、好きになるかなって……」
「そう……ええ、好きになれたかどうかは分からないけれど、やっぱりそうだったの……どうしたの?」
「ん……う、ううん」

 何故か嬉しそうに話を聞いていた小梅は、まゆに尋ねられてはにかむように微笑んだ。

「ま、まゆさんが、分かってくれて、う、嬉しいなって……」

 その笑顔を見て、まゆの中でようやく覚悟が定まった。
 一番知りたかったことを知るために、話を切りだす。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
30Res/46.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice