38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/28(土) 05:49:33.51 ID:YmJTGkrvo
いつの間にか川向うに大きな建物、というより工場のようなものが見え始めていた。
こちら側には広いグラウンドのような土地がたびたび現れる。
不思議がるシナノにガス工場だ、とセミは教えた。
「火をつけたらすごいことになるだろうな」
「すごいことって?」
シナノが訊くと、セミはパン、と手を打ち合わせて見せた。
「それはもうすんごいことさ」
ぼくは小学校の体育館を大きくしたようなガスの貯蔵庫に火をつけるセミを思い浮かべた。
ぼくの頭の中で彼は淡々と、でも確かに楽しそうに火を付けた。
途端、想像は閃光に包まれて途切れる。
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