41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/28(土) 05:51:15.71 ID:YmJTGkrvo
それでもぼくはぼくの家のインコを守らなければならなかった。
ぼくにとってあいつは換えなんてきかないし、いなくなったら困る。
不格好に走り寄ってきて小首を傾げてこちらを見上げる様子が、ぼくは好きだ。
「全部が全部換えがきくなんてだれが言ったんですか。ほんとにそう言い切れますか?」
「確かに直感だな。だけれど誰もが持っている感覚だ。自分なんて、別の物、別の誰かと交換できる。そう思ったことは一度もないか?」
ぐっとぼくは詰まった。
いつの間にかぼくらは立ち止まっていて、セミとぼくがゆるく対峙する形になっていた。
シナノがぼんやりとぼくらを見上げている。
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