過去ログ - 夏海「これまでも、これからも」雪子「私も」
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◆VJRQu9X6ME
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2013/12/25(水) 17:41:12.48 ID:6Tmg2yryo
けれどもこの時間も、今日までで少しの間おさらばしなければならない。
二学期が終わって、冬休みに突入するからだ。
もう、冬休みか。
以下略
8
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 17:43:51.97 ID:6Tmg2yryo
卓はもう中学三年生。
いよいよ高校受験が間近に迫っているだけあって、勉強にも力が入っている。
受験という大きな壁に向かって良く努力しているようで、人間的にも彼自身は成長できているようだ。
以下略
9
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 17:46:51.56 ID:6Tmg2yryo
夏海のことを考えると、頭痛がしてくるようだ。
どこをどうしたら、あんな自分勝手な人間が出来上がるのだろうか。
そこでふとある考えがよぎった。それは、夏海がそうなったのは私の責任ではないのか、という思いだった。
以下略
10
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 17:48:48.68 ID:6Tmg2yryo
目が覚めて、昼食の支度を終えたと同時に、子供たちが帰って来た。
午後一時。
私は彼らが自室に荷物を持ち運ぶ前に言った。
以下略
11
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 17:54:56.84 ID:6Tmg2yryo
小鞠も胸を張って通知表を差し出した。
おおむね現状維持、英語の成績は一学期から少し持ち直していた。
雪子「うん。英語がんばっとるね。その調子で、がんばりんさい」
以下略
12
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 17:58:07.75 ID:6Tmg2yryo
午前中に感じていたいらいらした気持ちと、その裏側にある沈んだ気持ちは、変わることはなかった。
夏海の通知表の散々たる結果に、つい衝動的に説教をする段取りになってしまったが、実のところそれが夏海にとってよいものなのかどうか疑わしい気持ちが、自分のどこかにあった。
夏海が居間にゆっくりと入って来た。
以下略
13
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 18:02:50.50 ID:6Tmg2yryo
私は机を叩くと、夏海は驚いて肩を揺らした。
夏海「いやだってその、テストが難しいのが悪いんだって……」
雪子「夏休みの時も同じ言い訳聞きました。まったくもう、言い訳ばっかり先に出て、解決しようと前向きに考えたことある?」
以下略
14
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 18:05:27.28 ID:6Tmg2yryo
雪子「まったくもう、あんたはいつまでたっても、物事から逃げてばかりいるんよ。一回腰を据えて、勉強に打ち込んでみたらどう?」
夏海「はい……」
雪子「あんたはいはいばっかり言ってるけど、しっかり聞いてるの?」
以下略
15
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 18:08:08.80 ID:6Tmg2yryo
雪子「あんた、ちょっとは私のこと手伝ってみんさい。家事の大変さを知ることが、あんたが立派になる第一歩かもしれん」
夏海「え……」
雪子「そうね、じゃあこれから毎日風呂洗いをしてもらおうかね」
以下略
16
:
◆VJRQu9X6ME
[saga]
2013/12/25(水) 18:11:42.97 ID:6Tmg2yryo
夏海「そんな……」
雪子「文句あるん?」
夏海「い、いえ……でも、それはちょっと理不尽じゃないかと」
以下略
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