過去ログ - 幸子「12cmの贈り物」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/26(木) 02:52:07.57 ID:UHZTgUVzo
 そう言うとプロデューサーさんは立ち上がり、話が長くなりそうだからといって給湯室に入っていった。紅茶で良いかという少し張った声に、反射的にお願いしますと答える。

 プロデューサーの淹れる紅茶は嫌いではない。昔に齧った程度の知識らしいのだけど、普通にボクが淹れるよりかは美味しい。それがまた、女の子としても悔しいところだったりする。

 ソファーにもたれかかりながら、プロデューサーさんを待つ。部屋の中は暖かい。冬のこんな時期だというのに、暖かいというのは幸せなことなのだろう。

 ふと、窓を見ると、外との気温差で結露ができていた。飽和水蒸気量、だとかが関係しているだなんて学校の授業で習ったのを思い出した。

 窓に近づき、指を動かす。きゅ、きゅ、きゅと音がして、雫がたらりと垂れた。


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