過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)3
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664: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:10:32.51 ID:S1HXT+V70

ヘンリー「しかし、その知識が周りの者に正当に評価されたことは一度も無い」

レミリア「……それは何故ですか?」

以下略



665: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:11:37.42 ID:S1HXT+V70

恐らく、ヘンリーは精神的に幼い自分の娘が傷つくことがないように、自分たちを取り巻く風評を伏せていたのだろう。
また、彼は娘を魔術師達が多く集まる場所に連れて行ったことがない。
それも、他の魔術師達の心無い嘲弄から守るためなのだ。

以下略



666: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:13:44.98 ID:S1HXT+V70

ヘンリー「今日、午前にロータスが来ただろう? その時奴に面白いことを聞いてな……」

ヘンリー「極東の島国にある山奥の村で、不思議な力を持つ少女を先槍騎士団が保護したそうだ」

以下略



667: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:15:55.25 ID:S1HXT+V70

ヘンリー「……『吸血殺し』。 噂によると『自身の血を吸った吸血鬼を殺す力』だそうだ」

レミリア「吸血鬼を、ですか?」

以下略



668: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:19:00.36 ID:S1HXT+V70

ヘンリー「保護された少女は騎士団に発見された当時、灰の山の中に一人で立ち竦んでいたそうだ」

ヘンリー「その光景を見て異常を感じ取った騎士団は村の中を捜索したが、村には発見された少女を除いて誰一人居なかった」

以下略



669: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:20:14.26 ID:S1HXT+V70

もし村人の消失が魔術によって引き起こされたものであるのなら、その魔術は相当な規模になるはずであり、
必ずどこかにその痕跡が残されているはずである。
それをみすみす見逃すなど、どう考えてもおかしいとしか言いようがない。

以下略



670: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:21:24.25 ID:S1HXT+V70

ルーシーはヘンリーの説明を聞き、『吸血殺し』の噂の根拠を理解するに至った。


灰に覆われた村。一夜にして消え去った村人。そして残された少女の証言。
以下略



671: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:22:26.60 ID:S1HXT+V70

ルーシー「確かにヘンリーの言うとおり、『吸血殺し』の情報は私たちにとって朗報ね」

ヘンリー「あぁ。 『吸血殺し』が存在するということは、吸血鬼が存在することと同じだからな」

以下略



672: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:23:35.79 ID:S1HXT+V70

レミリア「んぅ……」



以下略



673: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:24:39.53 ID:S1HXT+V70

ヘンリーは椅子から立ち上がり、水を持ってくるために部屋を後にする。
ルーシーは夫が戻ってくるまでの間、これまでの話について思案を巡らせていた。


以下略



674: ◆A0cfz0tVgA[saga sage]
2014/12/08(月) 00:26:10.46 ID:S1HXT+V70

彼女は一旦思考を打ち切り、夫が持ってきた氷が入った水をレミリアに飲ませる。


夫の心の中にどのような心配事があるのかはわからない。だが、それを詰問するのは野暮と言うものだ。
以下略



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