38:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:32:18.06 ID:YYm2dff60
  
 断腸の思いとはよく言ったものだ。 
  
 引き裂かれるような痛みを胸に覚える。 
  
39:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:35:12.88 ID:YYm2dff60
  
 「プロデューサー………!」 
  
  
 肇を前にしても肇を見ていなかった俺の胸にふと何かがぶつかった。 
40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:40:20.31 ID:YYm2dff60
  
 「私がアイドルだか、プロデューサーが………Pさんがプロデューサーだから、私を受け入れてくれない事、知ってるんです………!!」 
  
 「なんで、な、何を言ってるんだ………」 
  
41:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:43:17.24 ID:YYm2dff60
  
 肇に指摘されて初めて俺が泣いてるなんてことに気付いた。 
  
 俺自身の変化なのに、遠く感じる。 
  
42:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:47:01.48 ID:YYm2dff60
  
 「私とPさんの思いが通じ合ってしまったら、私に迷惑が係るから…だからPさんはずっと我慢してたんですよね………?」 
  
 「ああ、そうだよ。その通りだ。お前には嫌な思いをして欲しくないんだよ」 
  
43:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:51:55.15 ID:YYm2dff60
  
 「つまらない奴だなんて、言わないでください… Pさんが居たから私は此処まで頑張って来れたんです」 
  
 「此処まで頑張ってきたからこそ、こんな奴のせいで足踏みしちゃ駄目だ………」 
  
44:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:55:32.11 ID:YYm2dff60
  
 「でも、決めるのはPさんです。私だけでなく、Pさんも立場を投げ打ってしまう選択でもあると思いますから………」 
  
  
 どうしたもんかな、なんて、場にそぐわない第三者的視点で考えてしまう。 
45:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 14:58:22.57 ID:YYm2dff60
  
 ありえない事だと、率直にそう思った。 
  
  
 あまりにも過酷な選択だ。 
46:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 15:02:22.35 ID:YYm2dff60
  
 今まで、俺一人で背負ってきた。 
  
 だから、気付かれてしまう様なボロもあった。 
  
47:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 15:06:15.38 ID:YYm2dff60
  
 「今すぐには決められない」 
  
  
 ………だからと言って、この場で激情に任せて選択を焦ることは間違っていると思った。 
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