12: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/01(水) 23:45:58.73 ID:a9ZPEh6eo
それからわたしは、困惑する男に一方的に別れを告げてアパートに戻った。
解体の提案を拒まなかった理由は、まだ思い付きそうにない。
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/02(木) 00:46:52.51 ID:n+rzJNGF0
面白そう
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/02(木) 03:39:36.70 ID:juh5aKBK0
期待
15: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/02(木) 22:56:57.44 ID:h+WQEfwyo
01月02日
「新しく越してこられたの?」
今日の朝、アパートを出たところで声をかけられた。
ええ、と頷くと彼女は「やっぱり」とはにかんだ。
16: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/02(木) 23:54:11.06 ID:h+WQEfwyo
わたしたちは、彼女の部屋で話をした。
部屋の感じを見る限り、結婚しているわけではないように見えた。
「セメント工場で働いてるの」
「工場は近くですか?」
まだこの辺りの地理には疎くて、見た覚えがなかった。
17: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/03(金) 00:14:40.52 ID:agT1hS0To
「燃料と弾薬?」
言葉をおうむ返しにして、彼女は首を傾げた。
「じゃあもしかして……」
「ええ」
きっと想像通りだ。
18: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/03(金) 00:23:35.58 ID:agT1hS0To
「この街の居心地はどう?」なんてことも尋ねられた。
まだ分からない、と答えるつもりだった。
実際は、分からないどころか、居心地の良し悪しを考えたこと自体がなかった。
なのに口は「良いですね」と唱えていた。
バランスが取れていない。
19: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/03(金) 00:36:14.39 ID:agT1hS0To
仕方なしに、部屋に戻る。
部屋は閑散としていて、少し寂しい。
なにかが足りない、という間隔がわたしの身体につきまとっている。
缶も魚雷も連装砲もないが、足りないのはそれだけではない
20: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/03(金) 01:24:51.09 ID:agT1hS0To
床が冷たくて気持ち良い。
その気持ちよさに惹かれて寝そべると、気持ち良いのを通りすぎて、少し寒い。
なにをする気にもなれなくて、わたしはそのあとの今日一日を、寝て過ごした。
21: ◆o1H7m0ryfo[saga]
2014/01/03(金) 01:25:42.99 ID:agT1hS0To
夜戦の夢を見た、気がした。
22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/03(金) 02:19:20.32 ID:lvJyUMwKo
解体した艦娘全員の数年間の補償をしてるから、あんなに資材が足りないのか……
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