過去ログ - マミ「チーズがとっても大好きな、大切な私のお友だち」
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15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/01/08(水) 12:27:56.61 ID:HEdAZvXGo
実のところ、可哀想というよりもひとりぼっちは寂しいという気持ちが、
冷徹な魔法少女としての判断を鈍らせていたのかもしれない。

人間ではない。魔法少女でもない。
べべの特殊な立ち位置は、私が拒絶するのに戸惑う絶妙の塩梅だった。
最終的になあなあで話し合いは終わらせて、家で一緒に住まわせることに決めた。

一人で家においておくとべべは凄く怖がる。
だからお出かけの際は、普通のぬいぐるみのふりをさせて、なるべく一緒に連れて行くことにしている。
鞄に詰めておくのは可哀想なので、肩に乗せるかあるいはおんぶすることが多い。

肩に乗せていると、たまにちょっとした拍子に落っこちてしまうことがある。
ダボダボな服の袖みたいなその両腕を後ろから、私の首に回してくっつくスタイルがお気に入りらしい。

学校のみんなからの好奇の目を日々感じるけど、それほど気にならなかった。

そういう他人の評価よりも、私といない間べべが一人で怖いを思いをすることになる、
なんて考えるほうが余程今は辛かった。

いつの間にかべべは私が意識するよりも早く、私の心の中で大きな位置を占めていた。


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