過去ログ - 男「お前、本当にアンドロイドなのか」AI「なんでんなこと聞くんだ?」
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18: ◆NrFF2h.q26[saga sage]
2014/01/18(土) 19:35:20.76 ID:dk57SGB2O

AIは慌ててベッドから飛び出した。
裸などではなく、裾のゆったりとした生地の寝間着を着ている。
俄然アリだ。


AI「お、俺はアンドロイドだから……人間には危害を加えられないようにプログラムされてるんだよ……俺の患者が襲われてたら話は別だけど……」

男「ふふふ……知っているぞ……1000年も前のSF作家が考えたロボット原則に縛られるなど、お前も所詮その程度か……!」

AI「完全に悪者の台詞になってるぞお前!くそー捕まってたまるか!」



AIはそう言って深呼吸すると、刹那、凄まじいスピードで駆け出した。
呆気に取られるうちに横をすり抜けられ、気付けばAIは廊下の方に出ていた。



AI「人は攻撃出来ないけど、身体能力はあるんだよ!それにセンサーのブレスレット付けてなくても、近付かれたら気付くっての。人間の爆睡とは違うんだから」

男「ぐぬぬ……」



AIは深々と溜め息をつくと、廊下の先を歩いていった。
無機質な白い壁や床に、足音が響く。
……どう足掻いても絶望、とはこのことか。


気分転換に部屋の窓を開けると、小さな白い鳥がやってきた。
野生の鳥らしくない、文鳥のようなこじんまりとした見た目だ。


……なんだか、邪な気持ちを責められている気分になった。





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