過去ログ - オティヌス「見つめる世界」トール「忘れ物を捜しに」
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37: ◆e67wD8MYCo[saga]
2014/01/31(金) 20:41:04.39 ID:ik9RJHys0
オティヌスは夢を見た。
それはとてつもなく広く、どこまで続くかもわからない荒野に一人立たされるという夢。
歩いても、歩いても、他に何も見えなかった。
別にその事に絶望はしない。彼女にとってはどうでもいいことだったのだ。
だが。
やがて一人の人影を見つける。
彼は長い金髪を風になびかせていた。
そしてオティヌスの方を振り向くと、笑って呟く。

『やっと、見つけた』

「……何をだ」

こんなものは自問自答に等しい。
でも自然と問いかけていた。
その言葉に少年に口は動き――――

――――目が覚めた

「……、」

オティヌスは体をソファから起こすと、唯一口に含める葡萄酒を一杯あおった。
彼女にとってはただ一つの飲食物になるわけだが、こんな風に口に含むのは初めてだった。
まるで、何かを忘れるように。

「……バカバカしい」

オティヌスはそう呟くと、テーブルの上にあるチェスの駒を一つ動かした。




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