47: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/12(土) 23:27:48.10 ID:3hARFItj0
なずな「私、もうちょっとお料理できるようになりたいです」
なずな「ヒロさんみたいに、っていうのは無理ですけど、せめて人並みには……」
ヒロ「だったら、ご両親が戻ってくるまで頑張ってみたら?」
48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/16(水) 22:47:47.71 ID:UegPpyHgo
見てるー
49: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:25:45.71 ID:m5zmGWAm0
乃莉「それじゃ、私たちはそろそろ」
ゆの「ごちそうさまでした〜」
ヒロ「ゆのさんの作ったスープもおいしかったわよ」
50: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:28:09.37 ID:m5zmGWAm0
ゆの「もう宮ちゃん、そろそろ部屋戻ろ?」ユサユサ
宮子「ゆのっち、あと一口……」
乃莉「あはは……私たちは先行ってましょうか」
51: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:29:57.23 ID:m5zmGWAm0
沙英さんはちょっと待ってて、と言って部屋に入っていった。冬の夜の寒さに、私はコートの襟の中に首をうずめた。
1分もしないうちにドアが開き、部屋から沙英さんが出てきた。
沙英「ごめん、なずな」
52: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:48:48.55 ID:m5zmGWAm0
そういえば、沙英さんのお部屋にお邪魔したことはほとんどない。
ご飯のときはヒロさんかゆのさんの部屋だし、皆で遊んだり絵をかいたり、ってときは宮子さんの部屋が多いし、
最近はこたつのある私の部屋にみんなが集まってくれる。
沙英さんのお部屋には、玄関先までなら何回もあるけど、上がったことなんて2回か3回くらい。
そう思っていると、沙英さんが部屋の電気をつけた。あちこちに散らばった本の山が目に入る。
53: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:50:33.63 ID:m5zmGWAm0
なずな「お片付け、手伝いましょうか?」
沙英「さすがにそれは悪いよ」
沙英「それに、今どこになにがあるか分からなくなると困るし」
54: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:58:11.88 ID:m5zmGWAm0
沙英「あ、ここにこれがあるってことは、この奥に」ゴソゴソ
沙英「……やっぱりあった」
55: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 23:00:36.64 ID:m5zmGWAm0
沙英さんに「おやすみなさい」と挨拶して102号室を後にした。
階段を上って自分の部屋に戻り、真っ先に給湯器のスイッチを押した。それでもお風呂が沸くまでには少し時間が空いてしまう。
さっきまでみんなといたせいか、一人っきりの部屋は余計に寒く感じた。
とりあえずこたつに潜り、さっき借りたばかりの本をぱらぱらとめくってみた。
目次をみると、2番目に、『夜明けの僕ら』という作品がある。確かこれが沙英さんの小説だよね。
56: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 23:14:14.56 ID:m5zmGWAm0
夜明けの僕ら
橘 文
57: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 23:20:10.97 ID:m5zmGWAm0
『夜明けの僕ら』を読み終わって、ようやく我に返った。
時計を見ると、もう30分以上経っていたみたい。とっくにお風呂は沸いていた。
こんなに集中して本を読んだのは初めてかもしれない。やったことがなかっただけで、私も意外とやればできるのかも。
小説の余韻に浸りつつ、お風呂場に向かった。
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