72: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/07(水) 22:28:12.45 ID:1i5XaIm40
なずな「宮子さんは、さっきまで何してたんですか?」
宮子「んー?木炭やってた」
なずな「???」
73: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/07(水) 22:51:53.30 ID:1i5XaIm40
なずな「それで、絵、完成したんですか?」
宮子「だいたいねー」
なずな「冬休みの宿題とか、そういうのなんですか?」
74: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/07(水) 23:08:09.81 ID:1i5XaIm40
3人で集中して雑草取りをしたら、思いのほか早く綺麗になった。
普段は目につかない一角だけれど、それでもひだまり荘全体が少し明るくなったように感じられる。
その後、先輩たちと宮子さんの部屋に向かった。
散らかった宮子さんの部屋に入れてもらうと、木や絵の具が入り混じったような、美術室と同じ匂いがした。
窓際のイーゼルに大きなスケッチブックが置かれている。そこには見慣れた風景が描かれていた。
75: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/07(水) 23:09:58.96 ID:1i5XaIm40
なずな「……あれ?」
同じ景色だ。
宮子さんが昔の絵もイーゼルに並べて飾った。どっちも上手で、私には違いが良く分からなかった。
76: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/07(水) 23:10:38.73 ID:1i5XaIm40
ゆの「ホントだ、あのビル建ったの、最近だもんね」
なずな「なんだか間違い探しみたいですね」
宮子「でしょー?」
77: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/07(水) 23:45:34.11 ID:1i5XaIm40
宮子「風景もこうやって変わっちゃうし、私達もずっと変わらずここにいられるわけじゃないし」
宮子「だからなるべく描いておきたいんだよね、こうやって」
ゆの「宮ちゃん……」
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/10(土) 14:05:15.92 ID:axkBfFXAO
やっぱこの雰囲気いいわ
79: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 11:53:32.67 ID:Wbvopx8z0
大晦日に乃莉ちゃんが帰ってきて、年が明けて3が日が過ぎるまでは、久々に6人の穏やかなひだまり荘が戻ってきた。
皆で集まってお菓子を食べたり、お喋りしたり……でも、やっぱりヒロさんと沙英さんはお勉強が大変そう。
3日の午後に2年生の先輩たちがそれぞれ帰省すると、急にひだまり荘が静かになったような気がした。
ゆのさんが帰省するからって余り物のおかずををいろいろとおすそ分けしてくれたから、
80: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 11:54:13.83 ID:Wbvopx8z0
乃莉「なずなー?」
なずな「あ、乃莉ちゃん、どうしたの?」
乃莉「んー?特に用はないけど。もう夕飯食べ終わったよね?」
81: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 12:05:50.92 ID:Wbvopx8z0
乃莉「あ、年賀状書いてた?」
なずな「そうなの、まだ終わってなくて」
乃莉「ふーん」
82: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/05/31(土) 16:23:03.94 ID:Wbvopx8z0
乃莉「あー、やっぱ廊下は寒いね」
そう言いながら、乃莉ちゃんは湯気の立つお茶をすすった。私も一口、湯呑に口をつける。
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