過去ログ - 岡部「真実は無く、許されぬ事など無い」
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118:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:31:18.47 ID:4cFJqtI50

マンションとビルが入り混じる閑静な小路。通りには仕事から帰ってきた人々がまばらに歩き、建物の窓から生活の光と音が漏れ出ていた。
岡部はそこで待っていた。ラウンダーがIBN5100を受け取りに来るのを。

受け取り予定の時刻は30分後だ。
以下略



119:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:32:47.21 ID:4cFJqtI50

岡部は尾行には自信があった。鈴羽にも訓練した項目の中では最高水準に達すると褒められた事もある。
最初のうちは鈴羽をつけてもすぐに見つかってしまったが、訓練を重ねるうちに気配を消せるようになり、
相手の足音だけを頼りに尾行する事も出来るようになっていた。

以下略



120:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:33:16.98 ID:4cFJqtI50


「……そろそろ時間か」


以下略



121:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:35:17.81 ID:4cFJqtI50


「……客が来たらしい。キャリーを引き摺る人物を確認したが、そちらからも確認できるか」

<こっちも確認した。空のキャリーカート持った人物が家の方に向かってる。
以下略



122:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:36:17.16 ID:4cFJqtI50


「……奴が運び屋で間違いないな。つけるぞ」

<了解>
以下略



123:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:36:52.17 ID:4cFJqtI50

岡部と鈴羽は目標を挟むような形で尾行する。勿論、不自然と思われないような距離を置いてだ。
自然と息が細くなり、無理やり飲みこむような呼吸になる。
自らの気配と尾行の邪魔になる音を消し、目標のみに集中する。
訓練で何度もやったはずの事なのに、本番になるといつもより余計に神経がすり減った。
以下略



124:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:38:09.89 ID:4cFJqtI50

橋田に移動準備を促す通信を入れる。
バレル、とは橋田のコードネームである。いや、実際は未来の橋田が使っていたコードネームだ。鈴羽がそう言っていた。
橋田はアルファ等の呼び方ではなく、こう呼んでくれと言った。
未来の自分を目標としているのか、どういう思惑でそう呼ばれたいのかはわからない。
以下略



125:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:38:36.53 ID:4cFJqtI50


<目標が次の運び屋に荷物を受け渡した模様。駅前にキャリーを持った人物は通っていない。
 恐らく改札を超え、駅の中に入ったと思われる>

以下略



126:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:39:28.88 ID:4cFJqtI50

つり革に手をかけ、横目で隣の車両にいる目標を監視する。
目標は岡部から見て、一番手前の出入り口の窪みに荷物を置き、体を壁にもたれさせていた。
悠長にスマートフォンを弄っている。仲間に連絡をとっているのか、暇潰しをしているのかはわからない。

以下略



127:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:40:27.68 ID:4cFJqtI50


「……ブラボー。逆に尾行されている気配は」

<無い、とは言い切れないけど……そういう気配は感じられない>
以下略



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