178:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:36:58.51 ID:S3TlNWjd0
しかし。
「うん、うん……ごめんね、気付けなくて、ごめんね。苦しかったね……」
「くっ、ふっ……う、っ、ああああ、あああああああああ」
受け止めてくれる友が、彼女の傍らに居た。
悲しみを。隠していた想いを。見せたくない、見せられない、見せる事ができない心の爆弾を、みくに代わり暴いた、事務所のリーダーが、確かに近くに居るのだ。
「うん、うん、っ、ぐす、あ、ははは、なんでだろ、私も、泣けて……ぅう」
島村卯月。
彼女は、ごく普通の感性の持ち主だ。
振られた気持ちは、卯月には分からない。
立ち止まって、置いて行かれる苦しみも、あるいは未だ分からない。
それでも。
悲しみの気持ちを。泣く、と言う原初の衝動を。
彼女は見事共感して見せた。
普通に。普通に、慰める。普通に、想いを合わせる。
救う、なんて、大仰なことではない。また、傲慢でもない。
ただ、共に感じ、共に悲しみ、友と泣く。
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