過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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311:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/16(日) 15:37:47.70 ID:gUNVYqIl0
「門派ごとに違いはあるが、基本は『術者の体内あるいは外界に満ちた魔力を変換する』機構となっていることは分かるな。

魔力を以って『既に世界に定められたルール』を起動、安定させることで自然干渉を起こす術式が魔術だからだ。

各門派が取り仕切る基盤(システム)に従って術者が命令(コマンド)を送り、あらかじめ作られていた機能(プログラム)が実行されるというもので、命令を送るのに必要な電流―――これを魔力という。

車という『ルール』にガソリンに当たる『魔力』を注ぎ込むことで走らせるわけだ。

魔術の起動に必要なものは3つある。もうクイズにはせん。

1つ、その起動に必要な魔力量。

2つ、エンジンを回すためのキー―――すなわち、パス、呪文、コードの類いだ。

3つ、魔力をエンジンに注ぎ込むための魔術回路―――この三つ。

知っての通り、もちろん魔術は万能ではない。だが知っているか?魔術は、等価交換を基本とするんだ。つまり出来る事を起こすのであって、出来ない事は起こせないということ。

だがその『無』、あり得ない事に挑むことが魔術という学問の本質であり、大魔術、大儀式と呼ばれる大掛かりな魔術は「 」、魔法に至る為の挑戦に他ならないわけだ」

「なんだか私の知る話と大分違うんだよ」

「そりゃあそうだろう、魔術を学んだ場所も環境も違うんだ。今私が言ったことさえ、師から学んだこととは多少離れている。なぜだと思う?
――――私が根源を目指したものだからだよ。根源を目指す過程で、本来の魔術、そして魔法というものを本質的に理解したんだ。
おまえたち宗教に属する魔術師達は各々魔法名を持ち、
その名の下に自己の利益を追求するのだろう?その目的がなんであれな。
―――ほら、やはり魔術師は何かを目指す人種なんだ。つまり、それが根源か、そうじゃないかの違い。
だから、違う話に聞こえるかも知れないが、元の元を辿れば魔術師というものの根本は同じなんだよ」


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