過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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ティキ
◆Op1e.m5muw
[saga]
2014/04/10(木) 01:47:18.18 ID:CaZ1D2juo
「………ほら、帰ってこい御坂。行くぞ」
「ふぇっ!?あっ、うん!そうね!黒子待たせてるしね!」
「声がでけェ黙れ早く行け」
式の呼び掛けでようやくこちらに帰ってきた第三位を、心底迷惑そうな口調で一方通行は病室へと促す。
すろと美琴。
ここで初めて、すぐそばの一方通行に気がついた。
―――白衣を着ている。やはりというか、出てくる言葉は当然、
「………なにそれ」
である。
「……オマエには関係ねェだろ」
「なんだ、御坂知らなかったのか?」
「式、これどういうわけだか知ってるの?」
「ああ。一方通行、いいだろ言っても。御坂にはいずれバレてたんだし」
「―――チッ」
OKサインである。
それを見た式が、気だるげに美琴の方を向きなおして適当な調子でネタばらしする。
「見て察しがつくだろうけど、一方通行は今、研修医なんだとさ。御坂が理解しにくいのは、どうしてそうなったってところだろ。まあ、そこも少し考えれば分かるんじゃないか」
「…………、」
正直なところ、冷静に考えるといくつか答えになりそうな思考はあった。
だが、それが事実なのだと認めることが彼女には非常に難しい。
彼女にとって、一方通行は変わらず悪の権化なのだから。
―――とはいえ、しかし。
錯乱思考のなかで、これだけは言えそうであると美琴は結論付ける。
「………研修医ってことは、その。……つまりそういうことよね」
それだけで、学園都市トップの頭脳をもつ彼には話が通じる。
「あァ。……ハワイでアイツら(クローンども)にゃ借りを返す、つった通りだ」
実際、適当な感じなら美琴はここで一方通行を糾弾していたかもしれない。友人達がいる中で外へ連れ出し、怒鳴ってさえいたかもしれない。
だが―――こう告げた一方通行の揺るぎない瞳が、彼女にそうさせなかった。
「そう。―――なら、頑張んなさいよ」
「オマエにいちいち言われる筋合いはねェな」
「あっそ、もう早く行きなさいよ。研修中なんでしょ」
「あァ、俺もいつまでもうるせェのに構ってる暇はねェからなァ」
――――そう言って、一方通行が美琴の隣を通過する時だった。
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