42: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/04/17(木) 21:26:31.19 ID:HamqrAcGo
しかし、恭介は唐突にそれを聞いてもほむらが冗談を言っているとまでは考えなかった。
比喩的で、掴みどころのなくて回りくどい言葉を言っているな、とだけ感じた。
藁にもすがる思い。
神妙な顔で彼女の声に耳を傾ける恭介。淡々とほむらは話続けた。
――そんな中で今の彼女が必要としている、欲しているもの。
それはあなたが与えてくれる愛。それだけ。
――そして、今の彼女が求めている物を与えること。
結果的にそれは、正常だったときの彼女の思惑とも、
あるいは一致することにもなりうるかもしれない。
――彼女の内奥に溜まり腐敗した呪いを減らすことが出来るものがあるとしたら、
それもあなたの愛しかあり得ない。
――逆に言えば、このまま彼女に何もせず手をこまねいていたら、
彼女はいずれ周囲に災いを成す者になるでしょうね。
――つまり今の彼女の幸福のために何かができる人間、それはこの世で上条君一人しかいない。
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