129:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:09:38.34 ID:JNTyPC270
千早「私は……怖かった。自分の過去と向き合うことを本気で恐れていた」
千早「ダンボールの中は私にとっては過去のもので、それを開くなんてこと、できなかった」
130:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:13:30.28 ID:JNTyPC270
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131:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:14:27.66 ID:JNTyPC270
部屋の隅でただただ座り込むだけの日々が始まった。
最初の頃は活発だった携帯電話も、次の日になると静かになった。
132:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:17:31.46 ID:JNTyPC270
また元の自分に戻ってしまった。
あの家が嫌で嫌で飛び出したのに、行き着くところは同じだった。
133:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:18:52.17 ID:JNTyPC270
『お姉ちゃん、お姉ちゃん……』
声が止まない。
134:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:21:16.57 ID:JNTyPC270
春香……。
「ごめんね。ここに来るの、こんなにも遅くなっちゃった」
135:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:25:12.98 ID:JNTyPC270
「私、また千早ちゃんと一緒に歌いたい。またあの綺麗な歌声を聴きたいな」
春香は話し続ける。
136:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:26:27.84 ID:JNTyPC270
「違う……よね。さっきから私が言ってるのって、千早ちゃんのためじゃなくて、全部自分のためだよね」
……春香?
137:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:28:23.77 ID:JNTyPC270
「……やだ」
消え入りそうな声。
138:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:29:13.03 ID:JNTyPC270
こんな悲しい声が、本当に春香の声?
私が春香にこんな声を出させているの?
139:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/04/02(水) 23:32:37.55 ID:JNTyPC270
「千早ちゃん……」
「お願い、帰って」
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