66: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 22:56:14.14 ID:V7PLv1990
先に口を開いたのは、佐天だった。
「御坂さん、ですよね」
「みたいねぇ。…今がチャンスよぉ?」
67: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:02:31.21 ID:V7PLv1990
「あ、佐天さん…」
「…」
御坂と顔を合わせるのは、二週間ぶりだ。
68: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:05:42.38 ID:V7PLv1990
前髪から勢いよく電撃が放たれるが、それは食蜂には届かない。彼女はすでに取り巻きの一人に抱えられ、風力操作による高速移動の最中だったからである。
「あ、あんの馬鹿…佐天さん、アイツとどういう関係なの?なんかされなかった?」
「…あたしは」
69: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:08:02.62 ID:V7PLv1990
周りの男たちが浮き足立つが、そのうちの一人が笑った。
「オイオイ、電撃使い(エレクトロマスター)か。ま、結構強いみてえだが」
男はニヤニヤ笑いと共に、目をカッ!と開く。
70: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:10:20.22 ID:V7PLv1990
その様子を見ていた仲間の一人が渋い顔をする。
「おいおい、やりすぎじゃねーの?」
「まあ、なんとかなるだろ。それよりありがとよ、『絶縁防壁(エレクトロアウト)』」
71: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:12:35.58 ID:V7PLv1990
少し時は戻る。
睨み合う御坂と風力使いを見て、佐天は眉をひそめた。
72: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:14:08.87 ID:V7PLv1990
「ずっと黙っててごめんなさい。あたし」
場所を移してファミレス。結局、昨日は御坂に話すことはできなかった。
73: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:15:56.27 ID:V7PLv1990
夕方、ファミレスから出てきた四人の顔は、前よりもっと輝いていたと言う。
「…それにしても、お姉さま」
74: ◆InfI0vlg76
2014/04/01(火) 23:21:37.06 ID:V7PLv1990
以上でこのSSは完結です。短い話で自己解釈とかもかなり多かったですが、読んでくださった方がいたらありがとうございます。
エイプリルフール終了前に終われてよかった。今回書いてみて、SS書いてる方々の凄さがよく分かりました。精進します。
では、また書くことがあれば暖かく見ていただけると幸いです。
75:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/04/01(火) 23:25:30.02 ID:9Aq7S13ho
乙
面白かった
76:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/04/01(火) 23:28:18.48 ID:XqFoSvL0o
なんか久しぶりに正統派の二次創作を見た、って感じだった
乙
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