59:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:35:45.19 ID:M7YeAvKh0
仁美「アタシたちには琵琶湖があるじゃない。琵琶湖の舟運を我が佐々木一門が握っている限り、
あとでまたいくらでも儲けられるでしょ」
亜子「そうやけど…それで、今度は何を企んでるんや?」
60:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:37:03.21 ID:M7YeAvKh0
仁美「顕家卿率いる奥州軍は、やはり想像を絶する強さと速さを兼ね備えていた」
仁美「まず、奥州にて顕家卿を阻害し続けていた斯波家長が奥州軍に敗北し、自害に追い込まれた。
その後、立て続けに石塔、今川を破った奥州軍は美濃に進軍。
美濃の大名・土岐頼遠(とき よりとお)を筆頭に、細川頼之(ほそかわ よりゆき)、そして高師冬(もろふゆ)・師泰(もろやす)らの
61:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:38:59.52 ID:M7YeAvKh0
〜奥州軍・陣屋〜
珠美「よし、あと一日で近江に入れますね。待っていてください陛下。
この珠美が必ずや、逆賊尊氏を討ち、京を奪回してみせましょう!」
62:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:42:01.78 ID:M7YeAvKh0
老武士「お久しぶりです。珠美様」
珠美「老武士殿ではありませんか。息災でしたか?」
老武士「つつがなく。さっそくですが、本題に入らせていただきます」
63:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:45:20.88 ID:M7YeAvKh0
老武士「ええ、それはわかります。しかし、これ以上戦を続ける必要があるのですか?」
珠美「今更なにを。私たちは倒幕の折、ともに戦ったはず。
しかし今、尊氏は鎌倉幕府になりかわり専横を振るっています。
この国の政は古来より朝廷が執り行ってきました。
64:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:47:24.21 ID:M7YeAvKh0
老武士「私はあなたと政治論を戦わせに来たのではありません。
よろしいですか。私たちは倒幕のために死力を尽くしました。
しかし、帝の御親政を見られよ。命をかけた我らに対し、不当に少ない恩賞。
そして今も戦は武士にまかせ、自身は豪奢な館で暖衣飽食を貪っている公家ども。
こんなやつらのために何故戦わなくてはならないのです!?」
65:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:48:09.30 ID:M7YeAvKh0
珠美「わかりました。それなら、私たちは伊勢路を通ります」
老武士「待ってください。伊勢路には足利の大軍が待ち構えていますぞ」
珠美「ご忠告ありがとう御座います。それでも私は、京を取り戻さなくてはならないのです」
66:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:50:49.63 ID:M7YeAvKh0
〜近江山中〜
老武士「本当に頂いてもよろしいのですか」
仁美「ご苦労様でした。約束どおり、倉の中の銭は全部さしあげますよ」
67:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:52:58.78 ID:M7YeAvKh0
仁美「忠誠心などではありません。美嘉っ…尊氏様は、アタシの大切な親友です。
親友を助けるのに、理由が必要ですか?」
老武士「なるほど、そういうことでしたか。しかしまことに惜しい」
68:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/02(水) 19:55:45.90 ID:M7YeAvKh0
仁美「その後、京を目前にして転進した奥州軍は、伊勢路へと向かった。
満を持して待ち構えていた渋谷っちの伏兵に迎撃され、
奥州軍は敗走し伊勢へと逃げ込んだ」
仁美「伊勢にて態勢を整えた奥州軍は各地を転戦し、石津(いしづ)へと進出。
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