44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:40:44.74 ID:95e+9Xdq0
  
 「えへへ……兄(C)だったら続きしても良かったかな……なんちゃって」 
  
 「馬鹿は休み休み言え。と言う訳だ、今はゆっくり休め」 
  
 「うん……ありが、と……」 
  
 突然の衝撃の出来事に加え泣き疲れたのだろう、真美ちゃんは糸が切れるように眠りに付いた。 
  
 スマホを上着から取り出し、亜美ちゃんにもう大丈夫、との旨のLINEを送る。 
 部屋の鍵を開けて一仕事終えた僕は、真美ちゃんの側の地面に直接腰かけた。 
  
 「ふう……うわ、べちゃべちゃだ」 
  
 泣いていた真美ちゃんを抱いていた為だろう、上半身の胸の辺りから下が、よだれやら鼻水やら涙やらでえらいことになっていた。 
 けど大事にならず本当に良かった。 
 現役アイドルを僕が原因なんて不名誉な理由で引退させてしまうところだった。 
  
 と、部屋のノブが回される。きっと 
 亜美ちゃんだろう。 
  
 「ここにいるの? まったく、出迎えくらいしなさいよね」 
  
 「うっうー! ただいま帰りましたー!」 
  
 テレビ収録の仕事を終えて部屋に入って来たのは、水瀬と高槻のコンビだった。 
 どうやら事務所に誰もいないので探し回った挙句にここ会議室まで来た――という運びらしい。 
  
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