34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:15:14.07 ID:95e+9Xdq0
「色羽櫛。いろは櫛、単にいろ櫛とも呼ぶらしい。妖怪と言うよりは、霊の類だろうな。
臥煙さんを通して調べてもらったんだけど、あの立て櫛には、何人もの女の子の怨念とも呼べる程の思念が備わっていた。
結論から言えば、何人という女の子の念の集合体だけあって完全に祓うことは難しくて、完全に彼女たちが満足するまでは何度でも繰り返す。
現時点での対処法は、真美ちゃんの身体から追い出すしかないそうだ」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:17:28.05 ID:95e+9Xdq0
そして、次に使った女の子もまた運悪く命を落としてしまったとしたら?
今よりかなりの昔だ。
現代よりも突然な死が珍しくない時代とは言え、二度続けばもう縁は結ばれたようなものとなる。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:19:20.05 ID:95e+9Xdq0
「恐るべきはおなごの執念じゃの」
ただひたすら異性とイチャイチャするだけの怪異。
文面だけ見れば可愛いかも知れないが、最も恐ろしいところは『本人の意識とは無関係に』実行に移すところにある。
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:21:07.31 ID:95e+9Xdq0
「兄ちゃん!」
と、急にとてつもない勢いで浴室の扉が開いた。
それはもう扉が壊れるんじゃないかと思うくらいの音と速さで。
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:23:07.38 ID:95e+9Xdq0
「な、なあ火憐ちゃん月火ちゃん。ひとつ聞きたいんだけど」
風呂場の扉一枚越しに、二人に声を掛ける。
39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:24:38.60 ID:95e+9Xdq0
「で、本題なんだけど」
「そんなの簡単だよ。離れるまでぶん殴ればいいじゃねーか」
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:31:18.49 ID:95e+9Xdq0
005
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:33:07.02 ID:95e+9Xdq0
僕は扉の鍵を閉め、グラマラスな真美ちゃんと対峙する。
「……」
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:35:16.70 ID:95e+9Xdq0
「酷いことをするつもりだ」
「え……?」
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/11(金) 19:39:05.22 ID:95e+9Xdq0
ここで胸の一つでも揉んでしまえば効果は相乗されるのだろうが――。
僕にそんな度胸あるわけないだろうが!
64Res/55.90 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。